「ググる」というネットスラングもあるように、Googleをはじめとした検索サイトでとりあえず調べる、というのはごく自然なこと。検索結果に出てきた内容をそのまま信じてしまうことも多いと思います。
ですが、自分でまず考えるということを放棄してしまうのも問題がありそうです。
Photo by small world.ブログ「Life is beautiful」の著者、中島聡氏は自身のブログで「ネットで調べれば答えがある」という思考停止状態に警鐘を鳴らしています。
自分で考える努力をせず、ネットで見つけた情報を頭から信じて行動することは、聖書に書いてあることを頭から信じ込んで思考停止してしまった中世ヨーロッパの人たちの行動と同じだ。
中世ヨーロッパでは、天動説を絶対的な真実として捉えてしまったことで、科学の発達が大幅に遅れたと主張しています。確かにそのような側面もあったかもしれません。
現代人と中世の人々を比較するのは多少乱暴に感じます。しかし、「Googleの検索の上位のページに書いてあるから」といってその情報を鵜呑みにし、判断を下してしまうことの危険性は否定できません。
ネット上の情報は玉石混交であり、書いてあることすべてが正しいわけではありません。特にTwitterなど、個人が情報を瞬時に発信できるようになった今、目に入ってきたものに反射的に反応するのではなく、「その情報が本当に正しいものなのか」を少し考えてから行動する必要があります。
すぐにできることを挙げると、例えばTwitterのつぶやきを見て反射的にRTをせず、リンク先を確かめたり、一呼吸おいたりして落ち着いた対応をするべきです。
少しでも疑わしい情報に出会ったら、こちらの過去記事「『これってデマ?』怪しい情報に出会ったときにやるべき4つのステップ」も参考にしてみてください。
自分で考える前にググっていませんか? | Life is beautiful
(安齋慎平)