こんにちは、美容研究家の境貴子です。

ギリギリまで寝ていたいから朝食は我慢! 朝は食欲も無いし、太りたくないから朝食はいらない! という方、ご自分の口臭を気にした事はありますか? 朝食を摂らない方は、もしかしたら周囲に多大な異臭被害を与えているかもしれません。寝起きや空腹時は口臭が強く、午前中は正にピークタイムなのです

 午前中の口臭予防には、朝食を摂る事をおススメします。理由は2つです。

1. 唾液の分泌が促される

朝の起きぬけは誰しも口臭が気になります。これは寝ている間の唾液の分泌が極端に減少する事が原因です。実は、唾液は口内の雑菌の繁殖を抑える役割をしています。また、午前中は本来、自律神経が活発になりやすい時間なのですが、エネルギー補給をしないとそのスイッチが入りづらいので、脳や身体の働きが鈍り、唾液の分泌にも影響が及びます。朝食を摂って体をしっかり目覚めさせ、唾液量を早めに増やす努力をしましょう。


2. 胃から発生するガスが抑えられる

空腹時は胃の中に消化すべき食べ物がないので、食べ物を消化するのに必要な膵液が胃で分解されます。その時に発生するガスが呼気と混じって口臭となるのです。空腹時の口臭は膵液が原因なので、ご飯を食べているときに口臭は発生しません。歯磨き粉は大抵ミントなどの爽やかな香りのものが多く、食後の歯磨きの目的は一見すると口臭予防がメインのように思われがちですが、実は食後は口臭はしませんし、歯磨きはあくまでも一時的な口臭除去にしかなりません。


午前中の口臭予防には「唾液の分泌」と「ガスの抑制」が必要で、朝食を摂る事が最も効率の良い対処法です。長年の習慣で朝食を摂る事がキツイ方は、ご自身の体の自立訓練だと思って、少量の流動食から始めてみてはいかがでしょうか? 自律神経も活発になり、脳の働きや身体のリズムが整いやすくなるので、身体の調子も良くなると思います。

最後に。自覚のない方の大半は、自身の口臭に慣れているため、クサイと気付かない場合が多いです。他人の口臭を指摘するのはなかなか勇気のいる事ですから、誰も教えてくれません。口臭予防は身だしなみの一つですから、ご自身でしっかりと口腔管理を心がけていきましょう。

境貴子