2011年1月に「Mac App Store」が開店して、早3ヶ月あまり。いくつか課題はあるものの、多くの利点が期待されています。
さて、こちらでは、米Lifehackerが「Mac App Store」でしか入手できないオススメアプリケーションをピックアップ。無償、もしくは10ドル以下の安価なものを対象に、ライフハッカー的視点から選ばれています。
■オススメ無償アプリ
1: StreamToMe
『StreamToMe』は、MacやWindowsからiデバイスにストリーミングするアプリとして開発されたもの。『Air Video』と似ています。動作が非常にスムースで、動画・オーディオもうまく制御。Mac版はiPad版とほとんど同じで、メディアのストリーミングが可能です。iデバイスを持っていない、もしくはメディアをMac上でリモートで楽しみたい方にオススメです。
2: MPlayerX
『MPlayerX』のソースコードを入手することはほかでも可能ですが、最新版は、Mac App Store限定でリリースされています。このアプリは『VLC』の強力なライバルとなる動画プレイヤーで、最新版では、『Perian』がインストールされていれば、『Quicktime Player』のようにあらゆるフォーマットを再生できます。
3: Twitter
Mac向け公式ツイッタークライアント『Twitter』は、Mac App Storeで入手できる良アプリ。様々な機能を持つ優れたツイッタークライアントは他にもありますが、『Twitter』は無料で、よくできています。シンプルですが、必要な機能はサポートしているので、ミニマリスト派にはオススメです。
4: SketchBook Express
『SketchBook Express』は、『SketchBook Pro』(有償60米ドル)の無料版。有償版を購入すれば多くの機能が使えますが、シンプルなペイントアプリで十分な方には、SketchBook Expressがベストな選択肢です。同様のペイントアプリとして、『Paintr』もありますが、8米ドルの有償アプリである上、SketchBook Expressに比べ、さほど優れてもいません。
5: Smartr Lite
『Smartr Lite』は、カードベース学習アプリ『Smartr』の簡易版。100枚まで暗記用のデジタルカードを作成できます。フルバージョンのSmartrは、3米ドルの有償アプリです。
6: Telephone
『Telephone』は、VoIPでMacから直接通話できるシンプルなアプリです。電話番号を入力すると、Telephoneがコールし、通話できます。 ただし、このためにはSIPプロバイダが必要です。
7: SoundCloud
『SoundCloud』は、フリーな音楽を発掘・共有するためのウェブサービス「SoundCloud」のためのデスクトップアプリ。 ここで見つけた音楽を管理・再生できる機能があります。また、ウェブサイトにアップロードした音楽にもカンタンにアクセス可能です。ウェブサイト版のカンタンさに比べ、自分の音楽を共有するのに便利とは言いがたいですが、まあまあ使えますし、SoundCloud全体のコレクションから検索できるなど、その他の便利な機能もあります。
■オススメ有償アプリ(10米ドル以下)
1: Take Five(450円)
『Take Five』は、音楽を一時停止させる時間を設定するためのアプリ。デフォルトでは5分となっています。音楽からちょっと離れて何かしたいときに、時間が経てば自動的に音楽が再開するので、便利です。
2: Skitch(1,200円)
ライフハッカーアーカイブ記事「ライフハッカーおすすめスクリーンキャプチャツール5選」にも選ばれていた『Skitch』。Skitch.comでは、無償版が入手できるほか、プロフェッショナルな機能を追加できる有償サービス(20米ドル/年)もあります。SkitchのMac App Store版では、これらをハイブリッド。このアプリには有償サービスのプロ機能が備えられていますが、Skitch.comの無償アカウント上では、基本機能だけが使えます。オンラインのコンテンツが必要ないのであれば、SkitchのMac App Store版がお得です。
3: Track Master(600円)
『Track Master』は、マルチタッチトラックパッドをMIDIコントローラーにできるアプリケーション。『GarageBand』のような音楽制作ソフトと一緒に使えば、様々な楽器が演奏でき、MIDI設定で調整できます。
4: BigPhone(700円)
『BigPhone』はメニューバーに常駐し、Google Voiceで通話可能です。また、テキストメッセージを送受信し、チャットスタイルでこれらを表示します。Chrome向け拡張機能「Google Voice」と似ていますが、これよりもさらにいくつか機能があり、ブラウザに縛られずに済むのは良いです。米Lifehacker読者sunetosさんによると、同様の機能を持ち、Big Phoneよりも安いアプリ『GrowlVoice』(600円)もあります。
5: Snippets(900円)
『Snippets』はテキスト拡張アプリ。基本的なテキスト拡張機能のみが必要で、シンプルなアプリが好みの場合は、よい選択肢でしょう。そのほかのMac向けテキスト拡張アプリについては、米Lifehacker記事「The Mac Text Expansion Faceoff(Mac対応テキスト拡張アプリ対決・英文)」もご参考まで。
6: CalendarBar(350円)
『CalendarBar』を使えば、GoogleカレンダーやiCal、フェイスブックからデータを引き出し、メニューバーにスケジュールをまとめて置けます。また、通知アプリ『Growl』にリマインダーを送れるので、大事な予定を逃すのを防げます。
■おまけ:高価でメジャーどころのアプリはどうよ?
Mac App Storeには、優秀で高価なアプリがいくつかありますが、このストア限定というものでもありません。高価なアプリはどこでも入手可能です。ただし、『iWork』や『Aperture』など、Mac App Storeでのほうが安価で購入できるアプリもあります。高価なアプリの購入の際には、まずMac App Storeで確認すると、お金の節約になるかもしれません。
このほか、Mac App Storeで見つけた素敵なアプリをご存知の方は、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)