ライフハッカー様
デジタルカメラの新機種の多くは、撮影した画像に位置情報などの個人情報を保存するらしい、と聞いたことがあります。とくに、スマートフォンのカメラには、このような機能があるとか...。このデータを削除して、自分のプライバシーを守るにはどうすればいいのでしょうか?
PN:Stressed About Security(セキュリティが心配)
Stressed About Securityさんへ
デジタルカメラで画像を撮ると、画像ファイルの中にEXIFデータという情報が保存されます。この情報には、カメラの種類やシャッタースピード、撮影日などのほか、iPhoneやAndroidケータイのカメラ機能をはじめ、新機種のデジタルカメラでは、デフォルトでGPS位置情報が入っています。これにより、自宅の住所や電話番号を容易に知られてしまう可能性があるわけです。このテーマについては、ライフハッカーアーカイブ記事「iPhoneで撮影した写真をブログなどにアップしている方は要注意! GPS情報ダダ漏れの危険あり!」でも採りあげていますので、合わせてお目通しください。
では、プライバシーを守るべく、これらの情報を取り除く、Windows/Mac/Linuxそれぞれでの具体的な方法についてご紹介しましょう。
■Windows Windowsにはビルトインで、EXIFデータを削除する機能があります。Windowsエクスプローラーで対象となる画像、もしくは画像グループを選択し、右クリックして「プロパティ」を選択。「詳細」タブの下のほうにある「プロパティや個人情報の削除」をクリックすると、「プロパティの削除」という別ウィンドウが表示されます。このウィンドウで「可能なすべてのプロパティを削除してコピーを作成」を選択すれば、同じフォルダにEXIFデータのない画像コピーが生成できます。ツイッターやフェイスブックなどで共有するときは、こちらの画像コピーを使うと安心ですね。 ■Mac OS XEXIFデータを取り除くMac向けソフトウェアとしては、『SmallImage』がカンタン。こちらのページからダウンロードできます(ただし、Snow Leopardユーザの方は、ページ下の赤テキストのリンクから新バージョンをダウンロードのこと)。
アプリケーションを開き、EXIFデータを削除したい画像をウィンドウにドラッグ。画像を高画質に保ちたいので、「Recompress at quality(画質の再圧縮)」のチェックを外します。ウィンドウ上にある「Process」をクリックすると、フォルダ内のすべての画像がコピーされます。コピーを作成するのではなく、オリジナル画像を置き換えたい場合は、「Add Suffix(拡張子を追加)」のチェックを外してください。 ■LinuxLinux向けのツールとしては、コマンドラインツール『EXIFTool』(Windows/Mac OS Xにも対応)があります。以下のコマンドラインを走らせて、Ubuntuにインストールしましょう。
画像のEXIFデータ削除には、以下のコマンドを走らせます。
これによって、すべての画像のコピーが作成され、オリジナル画像にはファイル名の末尾に「_original」が追加されます。
このほか、EXIFデータを削除するためのツールとしては、ライフハッカーでも以前ご紹介した『Free EXIF Eraser』などもあります。ただし、これらはあくまでも画像のEXIFデータを取り去ってくれるのみ。画像の中に写りこんでしまっている住所などの情報は消してくれないので、ご留意くださいね。
ライフハッカーより愛を込めて。
Whitson Gordon (原文/訳:松岡由希子)