アイタタタ...。
腰や背中が痛むことはありませんか? 寒い季節は、背中が丸くなりがちですし、コンピュータとにらめっこしているうちに、前かがみになってしまうこともあります。姿勢が悪くなると、背中や腰を痛めかねません。
姿勢の悪さにお悩みの米Lifehacker読者さんから、こんなお便りをいただきました。
ライフハッカー編集部様へ
私は、一日中机に向かう生活のおかげで、姿勢がどんどん悪くなってきました。背中の痛みも感じるようになっています。どうすれば良くなるでしょうか?
P.N. Perpetually Benty(常に姿勢が悪い人)より
このご質問に対して、米Lifehackerでは、以下のような改善法をオススメしています。
P.B.さんへ
背中痛とは大変ですね。ご指摘のとおり、姿勢をよくすれば、慢性的な背中痛や頭痛、胸痛、肩の痛みを防げます。とくに、コンピュータの前で前かがみになりがちな、ヘビーなコンピュータユーザの私たち現代人にいえることです。
基本的な考え方としては、まっすぐに立つのが良い姿勢で、背中が少し曲がると悪い姿勢です。良い姿勢とは、立っているときだけに限りません。歩いているとき、座っているとき、横になっているときも、筋肉や靭帯を支える上で、最も歪みがない状態をカラダに身につけることが必要です。
ではそもそも、なぜ姿勢は悪くなるのでしょうか?
ヒトの姿勢は、長年の活動の結果です。姿勢が悪くなることによって、脊椎の特徴が変化し、血管や神経の収縮につながったり、筋肉・椎間板・関節の問題を引き起こします。背の高い人で、クラスで目立たないように、ずっと前かがみになっていた人はいませんか? 逆に、背の低い人で、大きく見せるために伸ばしすぎていた人はいませんか? いずれにせよ姿勢が悪くなった原因かもしれません。もちろん多くの人々は、毎日長時間デスクに座って過ごすことで、姿勢が悪くなりがちです。
姿勢を改善する最初の一歩として、立っているとき、座っているとき、歩いているとき、それぞれの姿勢が悪くないかどうかを知りましょう。自分の姿勢がいいかどうかを知るためのベストな方策は、歩いているときの自分を観察すること。頭からつま先まで、体の動きに注目しましょう。また、姿勢や背中の支えを意識すると、姿勢が悪くなりがちな時間や場所が特定しやすくなります。他人に、歩いているとき、座っているときの自分を見てもらうのも一法です。また、普段通りの立ち姿を鏡に写してみると、自分の姿勢について、いろいろ発見できると思います。
姿勢よく保つための具体的な方法としては、以下のようなものがあります。
長い時間コンピュータに向かって座っている人は、健康にいい座り方を習慣づけることが必須です。背骨は、静的な位置で体重の負荷に長い間耐えられるようにはなっていません。イスに座っているときは、背中の下のほう、もしくは脊柱の腰のあたりが最適に支えられるようにしましょう。そうすればいい姿勢が保たれ、背中痛の防止につながります。
立っているときポケットに手を入れていると、肩が前かがみになってしまいます。良い姿勢で立つには、体の横側に手を沿わせ、足の間に少し距離をとることがポイントです。壁にくっついて立ってみると、自分がどう立っているかがわかります。頭以外のすべてが壁につくはずです。肩をまっすぐにして立つ習慣を身につければ、頭と脊髄を一直線にしやすくなります。
椅子から定期的に立ち上がり、休憩にストレッチをすると、筋肉の疲労を和らげられます。長時間座りっぱなしの人よりも、定期的にエクセサイズをする人のほうが、姿勢はいいです。日常のスケジュールの中に、15~30分程度のエクセサイズタイムを組み込みましょう。背中や腹筋のエクセサイズは、じわじわとその効果を発揮してくるはずです。具体的なエクセサイズ法としては、ライフハッカーアーカイブ記事「椅子に座ったままでできるシンプルなエクササイズ法(動画あり)」や「仕事の合間にデスクでできる、カンタンストレッチ」もご参考まで。
このほか、姿勢矯正法としては以下の2つがあります。
姿勢を正しく保つのが難しい人は、姿勢矯正ギプスを使う手もあります。最初は不快に感じるかもしれませんが、長い目で見れば、正しい姿勢を身につけるのに役立つでしょう。
いかかがでしたか? 皆様の姿勢矯正のお役に立てば幸いです。
Vikram Kinkar (原文/訳::松岡由希子)