2010年、アナタはどんな決断を、いくつしましたか?「あのとき、決めてよかった」と自分の決断力に感謝したくなる決断もあれば、「なんで、あんなこと決めちゃったんだろう...」と後悔する決断もあるかもしれませんね。そこでこちらでは、2011年こそ、よりよい意思決定をするためのコツをまとめてみました。
1: 感情と理屈を両方使う
感情だけで下した意思決定が、後々問題を引き起こすこともありますが、意思決定のプロセスには感情も必要。たとえば、恐れという感情がよりよい判断につながることもあるそうです(米Lifehacker英文記事参照)。人はとかく、感情を無視するか、これに完全に従うか、いずれかに偏りがち。たとえば、それが自分の義務であったり、将来に役立つことなら、嫌なことでもやるというケースもあれば、目覚まし時計のスヌーズボタンのように、これを押すのはけして妙案といえなくても、そうしたいからしてしまうというということもありますね。
良い判断のためには、感情と理論を両方使うことが必要。感情と理論のバランスがうまくとれた意思決定の経験を積み重ねていけば、将来似たような判断をするとき「何がベストなのか?」が直感的にわかり、これによって、自分の意思も決められます。 2: 大事な意思決定のためのスケジュールを決める 普段の生活を送る上で必要な日常的な意思決定は、ほとんど直感でやっているものですが、重要な意思決定は、それを行うに相応しい時間帯があります。たとえば、朝、頭が冴えているときに、意思決定しやすい人もいれば、午後こそ、意思決定のベストタイムという人もいます。「自分が良い判断をするために必要な要素は何か?」を洗い出し、思考と選択のための時間を「意思決定タイム」としてスケジュールしておきましょう。また、意思決定タイムには、これを実行しやすい環境や精神状態を自分に与えることもポイントです。このテーマについては、ライフハッカーアーカイブ記事「『意思決定タイム』を設定すると、意思決定がスムーズにできるらしい」でも採り上げていますので、合わせてどうぞ。
3: アドバイスを求めるときは、自分の先入観を排除する 大事なことを決めるとき、他人からのアドバイスが役立ちますが、ときに、これが適切な判断の弊害になることも...。その一因としては、他人にアドバイスを求めるとき、自分が持っているすべての情報を相談相手に伝え切れない、という点が挙げられます。自分が重要だと思っていることはきちんと伝えられても、彼らの意見をくつがえしうる、隠れた情報を伝え漏らしている可能性があるのです。まず、他人にアドバイスを求めるときは、自分の先入観は排除するよう努めましょう。たとえば、ある職種でのスタッフ採用で悩み、同僚に意見を求めるときは、応募者に対する自分の見解を言及するのは避けること。なぜなら、あなたの先入観で、相談相手に与えられる情報がゆがんでしまうからです。さらに、可能な限り自分が持っている情報と同じものを、相手にも伝えた上で、アドバイスを求めましょう。もしくは、個別具体的に相談するのではなく「この職種には、内向的な人と外向的な人、どっちのタイプの人のほうが合うと思う?」といったように、シンプルな一般論で尋ねるという方法もあります。
4: 何も決めないよりは、何か決めたほうがよい 永遠に沈思黙考していても、物事は前進しません。ときに、何も決めないことこそ、最悪の「意思決定」といえるかもしれません。実際、心理学者のDan Gilbert氏は、結果のいかんを問わず、何かを決め、前に進むことで、幸福感が得られると指摘しています(米Lifehacker英文記事参照)2011年も、仕事はもちろん、プライベートでも様々な「決断」を求められる場面があるかもしれませんが、そのときはこれらのコツを思い出して、よりよい意思決定に役立ててみてくださいね。皆さんにとって、2011年が素敵な一年でありますように!
Adam Dachis (原文/訳:松岡由希子)