2010年12月7日(米国時間)、ようやく『Chrome OS』のデモを発表したグーグルですが、彼らからの一足早い「クリスマスプレゼント」は、これだけにとどまりません。「Chrome Web Store」がオープンし、Chromeブラウザもアップデートされました。
■Chrome Web Store
第一報でもお伝えしたとおり、「Chrome Web Store」がいよいよオープン。カンタンに取引できる決済システムを導入し、Chromeブラウザでのウェブアプリのパフォーマンスが速くなります。
今回のグーグルのデモでは、「Chrome Web Store」で入手できるアプリの一例として、米ニューヨーク・タイムズの記事や画像が閲覧しやすくなるアプリケーション「NYTimes」を紹介。また、「Poppit」といった、ウェブゲームもリリースされています。もちろん、これらのウェブアプリのほとんどは、オフラインでも稼動します。オープン当初ということもあり、アプリケーションのラインナップはまだそれほど充実しているとはいいがたいですが、今後に期待! です。
■Chromeブラウザの更新Chromeブラウザの最新版における注目点はスピード。今回の更新のポイントとして、以下の4点があげられます。
- Omniboxで速攻検索
Chromeブラウザの「Omnibox」を使えば、Google.comに移動せずに、検索結果をサクっとゲットできる。自動修正機能がついているのも便利。また、「Omnibox」の検索ショートカットも導入された。たとえば、「t」が「twitter.com」になるといった具合だ。- チョー速いPDFブラウザ
Chromeブラウザでビルトインされた、PDFビューアは極めて速い。PDFファイルがすぐに読み込まれ、何ページでもスムーズにスクロールできる。- WebGLの導入
WebGLによって、GPUハードウェアアクセラレーションがブラウザにもたらされた。- JavaScriptスピードの向上
Chromeは「V8 engine」により、これまでもスピードを実現してきたが、この技術をさらに改良した「CrankShaft」が搭載され、JavaScriptパフォーマンスがさらに向上した。
『Chrome OS』の動向も、もちろん気になるところですが、特に、Chromeのユーザさんにとっては、今回のアップデートや「Chrome Web Store」のほうが、実はウェブ生活に直結するニュースかもしれませんね。
Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)