2010年10月20日、アップル本社で開催された「Back to the Mac」イベントにて、2011年夏リリース予定の『Mac OS X 10.7 Lion』がお披露目されました。

ここのところアップルでは、Macよりも、iOSの開発にリソースを費やしてきたようですが、iOSを通じて得た知見を、次世代の『Mac OS X』に活かそうという姿勢が、随所に見られます。『Mac OS X 10.7 Lion』の新機能のうち、特に注目のポイントは、以下のとおりです。

 

1: 「Mission Control」

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「Mission control」は、基本的には『Exposé(エクスポゼ)』をアップグレードしたもの。Macで開いているすべてのウィンドウを整理し、ナビゲートしやすくしてくれます。ウィンドウはアプリケーションビューでグループ化され、より直感的に、カンタンに見られる仕組み。無秩序に散らかった、ウィンドウのゴチャゴチャから解放されます。

2: 「Mac App Store」

iOSデバイスでは、すっかりおなじみの「App Store」が、いよいよ『Mac OS X』にもやってきます。この「Mac App Store」は、アプリケーションのインストール・アップデートの両方で稼動。iOSデバイスで「App Store」に慣れているユーザさんは、『Mac OS X 10.7 Lion』で搭載される「Mac App Store」に関する機能もなじみやすいでしょう。ただし、現時点では、コピー保護をどうするのか? など、いくつか詳細に詰めきれていない点もあるようです。

3: 「LaunchPad」

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「Mac App Store」からダウンロードしたアプリケーションも、その他の方法で入手したものも、「LaunchPad」からアクセスできます。具体的には、Dockにある「LaunchPad」のアイコンをクリックすると、iOSデバイスのホーム画面のように、アプリケーションアイコンがデスクトップに並んで表示される仕組みです。

このほか、アプリケーションをフルスクリーンで表示できる「フルスクリーンモード」や、アプリケーションのクラッシュなどに備えた「自動保存機能」も搭載されるそうです。

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『Mac OS X 10.7 Lion』は、現時点では、開発者プレビューも行われておらず、明らかにされていない点も多いですが、来年の夏の正式リリースまでには、さらにブラッシュアップ・パワーアップされ、様々な機能が搭載されることでしょう。

詳しくは、アップルの公式ウェブサイトや、ライフハッカーの兄弟メディア「Gizmodo」の記事「【速報】 Mac OS X 10.7 Lion新機能速攻まとめ!(動画あり)」なども、ぜひチェックしてみてくださいね。

Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)