■自分と対話する
自分がいまなにを考えているのか、それはもう、自分で書いたり目にした文章に聞くのがいちばん、というのが、タグクラウドシステムです。
タグクラウドは、提案としてはとてもおもしろいと思いますが、いくつか不満なところもあります。
ひとつめは、あまりにもありきたりな言葉の羅列の場合、ありきたりすぎて刺激を受けない、ということ。ライフハックとか、iPhoneとかってのは、それだけ単体で見ると、かなり見慣れた一般語に見えます。鮮魚店でライフハック、などであれば、それはなにか新しい結びつきに思えますが、そういうとっぴな結びつきは稀です。おいしい魚の食べ方とかって、いいライフハックになると思います。いまちょうど秋刀魚が旬でおいしいですし。
ふたつめは、表現力です。クラウドというからには、もうちょっとクラウドっぽく表現したいものです。
■タグクラウド
ひとつめの問題を解決するためには、たぶん大きな辞書をもつとか、学習するのがいちばんで、一朝一夕にはできそうにありません。そこで、ふたつめからまずは解決してみました。できることから一歩一歩。
起動して「path」にフォルダを指定して、「execute」すると実行して、「path」内のファイルを読み込んでタグクラウドを表示します。
■形態素解析
実行には、すこし注意があります。バックグラウンドでの文字の分割には、Yahoo! の形態素解析APIを使っています。
サンプルで実行できるようにはなっていますが、もし継続的にお試しいただくのでしたら、「Get and Set」のボタンを押して、Yahoo! Application IDを取得していただくとよいと思います。取得には、Yahoo! のIDが必要です。ひとつのYahoo! Application IDあたりの1日の実行回数の上限は、5000回なので、あっという間です。作っているうちに、ふたつもIDを使ってしまいました。
■今後の展開
さて、今回はすこし欲張った機能で新しいことを実現してみたのですが(外から見るとぜんぜんかもしれません...)、新しいことはいつも山あり谷ありで、できなかったことが山ほどあります。
- もっとクラウドっぽくしたい。
- 単語の頻度に応じて大小を変えたい。
- 刺激できる用語を集めたい。
- 文字をクリックしたらGoogleで検索したい。
- 文字の色も変えたい。
と、積み残しがいっぱいです。ま、そういうこともあります。
アイコンは『iconspedia』のPixelMixerさんによる「user6 icon」を使用しました。
(美崎薫)