さて、そんな八面六臂のLEGOも、日が経つにつれて、色がくすんできたり、汚れたりするもの。そこで、LEGOの汚れをキレイに落とし、生まれたままのポップなカラーを復活させるべく、ある実験が行われたそうです。

ウェブサイト「Lego Restoration」では、LEGOブロックの汚れ落とし実験について、詳細に記録しています。

 まず、この実験で使用したのは、以下のアイテム。

12%のオキシドール(過酸化水素)

12% Hydrogen Peroxide」(480ml)をamazon.comで購入。事前のリサーチによると、高濃度のものが汚れ落としに役立つとはいえず、むしろ、プラスチックに模様がついてしまうこともあるとか(※注 オキシドールは、目の中に入ると失明する恐れがあり、肌に触れるとやけどをすることもあるので、使用時には、ゴム手袋とゴーグルで身を防御すること)。

キサンタンガム

キサンタンガムは、溶液をジェル状にするのに使う。amazon.comで購入。

グリセリン

グリセリンはジェルから水分が失われるのを防ぐ役割を果たす。

オキシクリーン(Oxiclean)

「テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)」が入っている漂白剤を探した結果、これと同様の作用を持つ、2つの成分が配合されている「オキシクリーン(Oxiclean)」をチョイス。

その他、デスクランプや紫外線ライト、タッパー容器なども、この実験のために購入したそうです。では、具体的な実験に入りましょう。まずは、溶液づくりからスタートです。

  1. 「12%のオキシドール」を1瓶、溶液をつくるための容器に移す。
  2. キサンタンガムを大さじ2杯、加える。
  3. 5秒ほど手早く混ぜる。あっという間にジェル化するはず。
  4. グリセリンを小さじ1杯、加える。
  5. そのまま1分間、放置する。
  6. もう一度、10~15秒混ぜる。

この溶液ができたら、いよいよ「オキシクリーン」と化学反応させます。この工程は、LEGOブロックの汚れ落としの直前に行います。

  1. 紫外線ライトが効率的に反射して、LEGOに当たるよう、ボウルをアルミホイルで包む。
  2. ジェルを大さじ2~3杯、ボウルに入れる。
  3. ジェルにオキシクリーンを、小さじ1/4加える(ただし、入れすぎるとプラスチックの色があせてしまうので注意)。
  4. ジェルとオキシクリーンをスプーンで混ぜる。オキシクリーンもジェルにすぐなじむはず。
  5. LEGOブロックをジェルの上に乗せ、残ったジェルをブロックの上側にかける。1~2センチの厚さにする。
  6. 7~9インチ(約17.8~22.9cm)離れたところから、デスク用ランプをLEGOブロックに当てる。黄ばみ汚れに応じて、7~29時間、LEGOブロックにライトを当て続けること。

では、黄ばみ汚れがあったLEGOブロックは、その後、どうなったでしょうか?

このウェブサイトでは「ビフォーアフター」を画像で、検証しています。白のブロックでは、11時間をすぎたあたりから汚れの境目が徐々にわかりづらくなり、29時間経つと、鮮やかな白さが復活しました。一方、グレーのブロックは、7時間でキレイすっきり蘇ったそうですよ。

いかがでしたか?

「LEGOの汚れとりに、ここまでやる?」という感じもしますが、ちょっと理科の実験ぽくて面白いですね。詳しい実験のプロセスや結果考察については、こちらのウェブサイトで詳しくご覧いただけますので、ご関心のある方はぜひどうぞ。

実際、この方法に従って、汚れ取りに挑戦してみようという方は、オキシドールの取り扱いには、くれぐれも十分ご注意くださいね。

Lego Restoration [via Make]

Whitson Gordon(原文/訳:松岡由希子)