梅雨が明け、いよいよ夏本番!

この季節のファッションアイテムといえば、サングラスですね。雑貨屋さんなどで気軽に買える「1000円グラサン」から、数万円もするブランドロゴ付の高級サングラスまで、価格もデザインも様々ですが、結局、何がどう違うのでしょう? そこでこちらでは、サングラスで無駄に浪費しないための、ちょっとした裏話をご紹介しましょう。

米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記事では、サングラスの実際のカラクリについて、以下の6点を指摘しています。

1: ほとんどのサングラスは同じ会社が製造している

レイバン(Ray-Ban)をはじめ、シャネル、ブルガリ、ドルチェ・アンド・ガッバーナ、プラダといった一流ブランドのサングラスのほとんどは、イタリアの「Luxottica」という眼鏡メーカーで製造されている

 

2: サングラスメーカーは眼鏡も売っている

サングラスメーカーは、眼鏡も販売していることが多い。たとえば、「Luxottica」は、サングラス販売ショップ「Sunglass Hut」のほか、「LensCrafters」や「Pearle Vision」といった、眼鏡・コンタクトレンズの販売店も傘下におさめている。

3: 高価なフレームは儲けが多い

フレームは、メタル素材にしろ、プラスチックにしろ、それほどコストがかからずに製造できる。一方、販売価格は、ブランド力やマーケティングに反映されるもので、結局、「消費者がいくらで払うか?」で決まる。「Luxottica」によると、一流ブランドのフレームは、1ドルあたり64セントの粗利益が得られるとか。販売宣伝費やブランドライセンス料を支払っても、収益率52%はカタいそう。

4: 高価なサングラスが目によいとは限らない

米Tufts Medical CenterのJay Duker博士によると、「300ドルのサングラスと100ドルのサングラスは、見た目のカッコ良さや、ブランド名が入っているという以外、ほとんど変わりがない」とのこと。40米ドル程度で、紫外線を100%カットできるサングラスは購入できる。つまり、消費者はレンズの品質ではなく、ブランドにお金を払っているにすぎない、というわけ。

5: 安いサングラスも実はそれほど悪くはない

サングラスをかける主な目的は、白色光からブロックするためなので、安いサングラスでも十分効果あり。また、最近のサングラスは安価なものでも、ほとんどの紫外線をブロックすることができる。

6: 知らず知らずのうちにサングラスで浪費している

サングラスは、意外に紛失しやすいし、傷をつけたり、壊したりすることもある。高価なものを買うよりも「消耗品」と割り切って、リーズナブルな価格のものを使い、定期的に買い換えるほうがよいかも。

もちろん、サングラスは、目を保護するための単なる「道具」ではなく、オシャレアイテムでもあるわけですから、「ブランドサングラス=無駄遣い」というわけではありませんが、サングラスに限らず、「自分は何に対してお金を払うのか?」をきちんと認識することが、浪費を防ぐポイントのひとつかもしれませんね。

Are Designer Sunglasses Worth the Price? [The Wall Street Journal]

Jason Fitzpatrick(原文/訳:松岡由希子)