大事な仕事の締め切り日。作業の大詰めで、ワイヤレスマウスのレスポンスが今ひとつしっくりこない、あるいは電池切れでポインタが動かなくなってしまったーーそんな痛恨の事態を経験したことはありませんか? 幅1.5cmにも満たない極小サイズのレシーバーがこうしたワイヤレスにまつわるストレスを解消します。少し大げさにも感じるかもしれませんが、ロジクールの「Unifying(ユニファイング)」は、十分賞賛に値するマウス、キーボード兼用の無線規格だと思います。
本来、ケーブルによるストレスから解放してくれるのがワイヤレス方式のメリットだったわけですが、その反面、初期のワイヤレスマウスは新たなストレスを生み出しました。たとえば、
○ 設定、接続の面倒臭さ○ レスポンス(反応速度)の鈍さ
○ 電池寿命の短さ
などは代表的なものといえるでしょう。ワイヤレスマウスが一般的となった現在、上記3点は飛躍的に改善されていますが、それでもゼロというわけにはいかないようです。こうしたストレスには、マウス本体の性能もさることながら、マウスとPC本体を接続する信号方式の違いも大きく影響します。以下でその違いをベンチマーク、使用感インタビューなどと交えながら検証します(おなじみこばへんこと小林弘人さん[プロフィールはこちら]も登場!)。
Unifyingとは、ロジクール アドバンス2.4GHzワイヤレステクノロジーを採用した独自の無線方式。Unifyingのナノ(極小)レシーバーで最大6台までのマウスやキーボード、テンキーパッドを使用できます。PCに挿したUnifyingレシーバーはそのままに、オフィスでは大きなマウス、外出先では小さなモバイルマウスを使いわけるなんて芸当も簡単です。
さらに「省電力性」と「有線接続のような安定性」も隠れた魅力となっています。下記はロジクールが発表している公式資料からのデータです。
注目すべきは、電池寿命、レポートレートでUnifyingがBluetoothを上回る数値となっている点。電池寿命は、使用機種と環境によって異なるので、単純比較は困難ですが、同じロジクール社のBluetooth® Mouse M555bが単三形乾電池 x2本で最大2.5ヶ月となっているのに対して、Unifying対応のAnywhere Mouse M905は、同じく単三形乾電池 x2本で最大4ヶ月、さらに省電力設計のMarathon Mouse M705にいたっては最大3年と、電池駆動であることを忘れてしまいそうなロングランを実現しています。
マウスがPCへ、1秒間に情報を送信する回数を表すレポートレート(Hz)は、ポインタの追従性、使用感などに大きな影響を及ぼしますが、こちらは実際にUnifyig対応機種であるM905を愛用&絶賛しているギズモードのライター、野間恒毅[のまのしわざ]さん(こちらの記事も必見です)とベンチマークテストを行いました。
テストにはレポートレート測定ソフト『Direct Input MouseHz』を使用。計測に使用したマウスは、UnifyingはPerformance Mouse M950、BluetoothはBluetooth® Mouse M555bです。Averageでは、M950が127Hz、M555bが90Hzと公式データに近い数値を叩きだしました。実際の使用感においても、野間さんは「Unifyingマウスのレスポンスの良さはBluetoothマウスを触った直後だとはっきり違いを認識できる。ペインター系ソフトの鉛筆ツールをマウスで動かしたら、かなり描き味が違いますね」とコメントしています。ちなみに下記はその時の落書きの一部。上がUnifyingマウス、下がBluetoothマウスとなります。
実際にミュージック・ビデオ制作などの現場で活躍するデザイナー、映像クリエイターの中村太洸氏にM950を試してもらったところ「『Adobe Illustrator』のパスを切るなど、マウスで細かい作業をすることが多いのでワイヤレスを使ってなかったが、これは触った瞬間に違いがわかった。ケーブル方式とほとんど変わらない」と感想を漏らしていました。数値的にも一般的なUSBケーブルマウスでは125Hz程度ですので、体感的には変わらないはずです。
マウスソフトウェアをインストールしなくても、マウスの基本的な機能は使用可能ですが、ボタンの各種設定や、Unifying機器の追加には必要となります。また、接続が簡単なのもUnifyingの魅力です。Bluetoothの場合、再起動時にペアリングで一瞬待たされることがあります。これは再接続時の遅延(レイテンシー)が0.5秒〜2秒と幅があるためです。Unifyingのレイテンシーは0.09秒未満と短くほとんどペアリングを意識せず使いはじめることができます。
前述の野間さんが推薦するAnywhere Mouse M905の印象を、海外で使用するために自費購入した小林弘人さんに語って頂きます。
今回、シンガポールやインドに持って行って旅先で使ってみました。結論からいえば、こいつは小柄でちょっと寸詰まりに見えるけど、キエーッとか叫んでレンガの壁とか割っちゃうような凄いやつです。え? 抽象的すぎ(笑)? じゃあ、もっと噛み砕きましょう。ほら、旅先で泊まる部屋の机とかって材質がまちまちじゃないですか。でも、こいつは白い机上でもノートとか置かなくてもサクサク動くし、透明なガラスの上でも反応します。あと、シーツの上とか(笑)。これには、驚きました。
シンガポールのホテルにて。取材があったので、そのあと部屋で撮影した写真の整理に使用。いろいろ操作するところが多い画像ソフトなどはマウスのほうが作業がはかどるので、業務を兼ねた旅行では必携かな。
インドのホテルにて。ガラステーブルだけど、きちんと反応。ホテルのサービス案内とか敷かないでよかった(笑)。旅先では嬉しいね。
隠れ家的存在のホテル。テーブルが狭いのでベッドの上で作業することもしばし。枕やシーツの上でも動く! 寝転がってでも作業できちゃうわけですよ。
小さいし、電池を1本外せばさらに軽量化できます。持ち運びにも便利なんだけど、なんといってもケースとマウス本体の質感がイイ! ほら、アルミ使ってるじゃない。ホイールの両脇とかにも。指が触れる部分もしっとりしていて、「脱いだらすごかった」系ですよ。え、何言っているかわからないって(笑)? とにかく、私のマウスユーザー史上初めて「君の名は?」って製品名を尋ねましたよ。USBレシーバーもマウス内に収納できて、装着しても目立たず、私のMacBookAirにぴったりですね。難しいことはよくわかんないけど、確実に言えることはただひとつ。こいつは下克上マウスです。上級モデルに勝るとも劣らぬモバイラー御用達ギアでしょうね。※枠内の写真はすべて本人が撮影。
野間さんや小林さんが評価するAnywhere Mouse M905をはじめ、Unyfyingの対応製品には、世界出荷台数10憶台以上、約30年にわたる歴史を持つロジクールならではの、細やかな配慮と最新のテクノロジーが盛り込まれています。毎日使うものだけに、こうした基本性能とUnyifingのマッチングはPCまわりの環境を限りなくストレスフリーなものにし、作業効率化に貢献してくれそうです。マウスのみならず、同じUnfyingレシーバーで接続できるキーボードもおすすめですが、6月30日(水)までならセット購入の場合割引となるキャンペーンを実施中。是非下記をチェックして、感想がありましたらコメント欄で教えてください。
(尾田和実)
ロジクール パフォーマンス マウス M950
透明なガラスの上も含め、ほぼあらゆる場所でマウスパッドを使わずに使用できる。PC作業を効率化する高速スクロール機能も搭載したハイエンド・モデル。
ロジクール エニウェア マウス M905
透明なガラスの上も含め、ほぼあらゆる場所でマウスパッドを使わずに使用できる。単三形乾電池2本 or 1本でも駆動するコンパクトなモバイル高性能マウス。
ロジクール ワイヤレスキーボード K340
電池寿命、最大3年のキーボード。テンキー付で、19mmの標準的なキーピッチでありながら、幅、奥行ともにコンパクトなデザイン。
※こちらからはキャンペーン対象外となります。
最大3年間の電池寿命を実現した省エネマウス。レーザーセンサーを採用し、光学式が不得手とされる光沢の表面でもストレスなく操作が可能。
電池寿命最大15ヶ月のレーザーマウス。高性能レーザーセンサーにより、光学式が不得手とされる光沢の表面でもストレスなく操作が可能。
電池寿命、最大3年のワイヤレステンキー。定評のあるパンタグラフ式を採用し、電卓やエクセルなどをワンタッチで起動できるショートカットキーも搭載。