こんばんは。編集委員の早川大地です。
ただいま世間はUstreamが花盛りですねー。
もともと昨年年末あたりから盛り上がってきていて、筆者もそのころからはまりだし、今年一月にはこんな記事「ネット生中継のススメ 」を書いていますが、その後さらに、4月からUstream日本版が始まると同時期に、ソフトバンクが渋谷と汐留に公式スタジオを作りました。(ヒマナイヌ川井(@himanainu_kawai)さんが孫正義(@masason)さんにつぶやいたのがキッカケだったとも話題になりましたね)
そして、映像作家・宇川直宏 さんの始めた「dommune」もマニアな音楽ファンやアートファンもうならす人選と番組作りで、人気を集めています。
また、最近ではTBSの「革命×テレビ」でも、地上波と連動させた番組作りが始まったりと、Twitterに続き、はやくも「キャズム」を越えちゃいそうな勢いがあります。
筆者も、もともとライブの生中継などはいろいろと試みていたのですが、4月からは「USTバケイション」という音楽番組を音楽サイトmyspaceと共同で毎週一回放送しています。
Ustreamというメディアの最大の特徴は「誰でもできる」ということ。公式スタジオも「Dommune」も「革命×TV」も、あなたが持ってるiPhoneもすべて同じ仕組みで放送がされているのです。
そう、つまり誰もが、いつなんときディレクターになり、司会者になり、DJになり、コメンテーターになり、アーティストになるかわかりません!
というわけで、今回はUstream放送のココロエ!と題して、番組を作り、出演するときの心構えについての僕なりのハックをご紹介します。
■Twitterクライアントは必ず手元に置いておく。Ustreamの面白さは、なんといっても視聴者との双方向性にあります。たいていの場合Twitterとセットで使われて、視聴者からのコメントや反応は主にTwitterのTimeline上を流れることになります。ですので、放送する側がリアルタイムにTimeLineを見れる環境にないと、せっかくのリスナーからのコメントにコミュニケーションが取れなくなって、一方通行の放送になってしまいます。かならず手元にPC、iPadなど何らかのTwitterクライアントは置いておきましょう。
■コミュニケーション時間に余裕を!回線やサーバの状態、放送時間などでも違うようですが、早くても30秒程度、遅いときは5分以上遅延が発生することがあります。こうなってくると、視聴者からのコメントが、5分前の映像に対する反応となってしまい、コミュニケーションに時差が生じてしまうことがあります。この時差の影響をなるべく最小限に押さえられるような放送を心がけたいところです。リスナーに呼びかけをしてから、ほかの事をしつつ時間をとって、その後コメントに反応するなど、といった方法が有効です。
■カメラ位置、表情の捕らえ方は丁寧に!とにかく自由なUstream、チャンネル数もひたすら多く、ザッピングするようにいくつものチャンネルを渡り歩く人も多いです。そんなとき、ダダ漏れだから、ということでカメラをおざなりに設置したあげく、視聴者を置いてけぼりにして、会場だけ盛り上がっているようでは、どんなに面白くてもすぐに視聴者は離れてしまいます。やっぱり人物の表情、声、視線がしっかり取れるようなカメラ位置を心がけたいところ。そういったことの一つ一つが視聴者に届きます。
■細かいことはあんまり気にしない。はい。ここ一番大事です。ネット上のインフラですから、ときどき切れてしまうのはあたりまえ、音声の調整などもどうしても時折エラーが出ます...。しかし、そこはそれ。わりきってしまうしかありません。全世界に生放送だから! と気負ったりせずに、、グデグデな展開やハプニング自体も楽しんでしまいましょう。いまは視聴者も放送者も一緒に成長していく段階のメディアですからね。
というわけで、Ustream放送のココロエ!でした。
ちなみに記事内でもちょっと取り上げた、「USTバケイション」は、毎週日曜日の昼12:00から放送しています。筆者のユニットSweet Vacationがホストを担当し、いままでも数々の有名アーティスト、IT業界人、ブロガーなどをお迎えして、渋谷、代々木、汐留、バンコクなどありとあらゆる場所から、ゆるゆるなスタイルでお送りしています。Ustream広しといえども、ここにしかないスタイルの音楽番組です。ぜひチェックしてみてくださいね。
(ライフハッカー[日本版]編集委員・早川大地)