Android 2.2(コードネーム「Froyo」。アルファベット順で、カップケーキ、ドーナッツ、エクレアの次にくるデザートの名前。)がNexus Oneでのリリースを開始します。アップデートを受け取った方も、そうでない方も、まずは、米Lifehackerがオススメする機能とスクリーンショットを見てみてください。
システムアップデートのメニューアイテムを、繰り返しタッチした結果、何も得られずに終わることにウンザリしている方は、マニュアルでN1から2.2へとアップデートできます(英文記事参照)。この方法、米LifehackerのT-Mobile Nexus Oneでは上手くいったとのこと。しかし、AT&TのNexus Oneでは上手くいかない、というレポートも届いています。マニュアルアップデートは、DroidやEVOなどではできないようです。
Android2.2には3つの注目機能があります。ビルトインテザリング・ポータブルホットスポット、Flash対応、そしてよりスムーズなJavaScriptパフォーマンスです(Microsoft Exchangeにも対応したとのこと)。他にも、インターフェイスの機能性向上などがあります。米Lifehackerのお気に入りは、ホームスクリーンドック(左の画像参照)です。タッチ1回で主要3機能(ダイアル、アプリ、ブラウザ)にクイックアクセスできます。
■ポータブルホットスポットとUSBテザリング Froyoがあれば、PdaNetなどのアプリや、ラップトップでオンラインするためのAndroidのルーティングが必要ありません。Android 2.2をポータブルホットスポットとして使えば、ラップトップやiPod touch、iPadをオンラインにすることが可能です。無線エリアでポータブルホットスポットを許可し、アクセスポイントに名前をつければ、Wi-Fi対応のデバイスでオンライン接続ができます。最大8つのデバイスでFroyoのアクセスポイントに接続可能でしたが、明確な接続限度は不明です。USBテザリングとは、携帯電話をモデムとして使用すること。これは、WindowsとLinux(残念ながらMacは非対応)で可能です。Windows XPユーザーは、ドライバをインストールする必要があります。Windows 7、Linuxユーザーはテザリングを許可して、USBケーブルで電話をつなげば、準備OKです。
■テキストをウェブページやメールから選択 iPhone OSのテキスト選択機能ほどは優れていませんが、Froyoでもテキストフィールドにないテキストを選択して、コピーすることができるようになりました。米Lifehackerによると、Gmailとブラウザでしかできないようなので、今後改善されることを願いましょう。ウェブページもしくはメール上で、セッティングメニューから「More」、そして「Select text」をタッチすれば、テキストを選択できます。
小さなマウスポインタが画面に表示されるので、タッチして選択したいテキスト範囲をドラッグします。すると、選択された部分がピンクになり、クリップボードへと自動的にコピーされます。この機能の難点は、セッティングメニューの深い部分にあって、手間がかかるというところ。しかし、無いよりはマシですよね。
■Flash対応 Froyo用のFlash 10のベータ版プラグインは、Adroid Marketでダウンロードできます。プラグインを機能させると、フラッシュベースの広告や動画が表示され、フラッシュベースのゲームもプレイ可能になります。筆者がパックマンをプレイしたところ、BGMがしっかり再生されたとのことです(パンクマンのフラッシュコンテンツはBGMのみ)。Youtube動画の再生はできたものの、HuluとVimeoの動画は再生できなかったようです。そのことから、Android用のFlash 10プラグインは、まだまだベータ段階だということがわかります。 ウェブページのFlashコンテンツの全てを見る必要性は感じないという方は、設定でFlashのオン・オフができます。ブラウザの設定パネルから「Enable plug-ins」をタッチし、「On demand」を選択すると、Flashコンテンツのあるウェブページを訪れる度に、Flashのオン・オフを確認してくれるようになります。Flashのオン・オフにより、電池のもちが変化するかどうかは不明です。
■Gmailのオートアドバンス機能 現在Gmailでは、最新メールと最も古いメールへのアクセスがカンタンになっています。さらに、特定のメッセージを消去、もしくはアーカイブすると、最新の会話と最も古い会話への一発アクセスもできます。Gmailの設定から「Auto Advance」をタッチすれば、OKです。
■Twitter対応 画像のように、コンタクトカードにTwitterが表示されます。Adroid 2.1はFacebookに対応していましたが、それと同じ機能がTwitterにも対応しました。FacebookとTwitterの、両方をやっている人のコンタクトカードのトップには、いずれかのソーシャルネットワークの最新のステータスが表示されます。米Lifehackerでは、Flickr対応を心から望んでいるとのこと。夢は広がりますね。
■ドロップアウトメニュー AndroidのGoogle検索に、Gロゴからドロップアウトするメニューが追加されました。これにより、タイプ別に検索結果を絞り込むことができます。
■進化したアプリマネージャー Froyoのアプリケーションマネージャー(Settings>Manage Applications)が、タブを使用した新しいインターフェイスへと変更されました。これにより、ダウンロード・インストール・起動中のアプリや、SDカードに何が記録されているかなどが、一目で分かります。
■カメラコントロールの向上 Froyoでは、カメラコントロールにたどり着くのが楽になりました。2.1では、パネルをスライドさせなければ、カメラの設定を変えられませんでしたが、Froyoではフレームの中に小さなアイコンが常に表示され、ズームやフォーカス、フラッシュ、ホワイトバランスなどを、ワンタッチでいじれます(ズームはビデオではできません)。
■JavaScriptの重いウェブアプリもスイスイ動く Google Waveも、Froyoではしっかり動作します! Android 2.1では、警告が表示され、1分間でブラウザをクラッシュさせていたWave。Froyoでは警告も表示されず、ちゃんと機能します。バンザーイ! FroyoのJavaScriptパフォーマンスの改善は、素晴らしい結果を出してくれました。
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[Android 2.2 Screenshots: Our Favorite Features in Froyo]
Gina Trapani (原文/訳:松井亮太)