雑誌の定期購読やスポーツジムの会員料など、まとめて払ったほうがお得なケースは、往々にしてありますね。こちらでは、積極的にこの支払方法を活用し、お金の節約につなげた実例をご紹介しましょう。

マネー系ブログメディア「Get Rich Slowly」では、「先行一括払い」方式を活用することで、半年に1,250米ドル(約11万6,000円)の節約に成功した事例を、紹介しています。たとえば、ヨガインストラクター養成講座の受講料。受講開始時に一括払いすることで、月額払いよりも500米ドルも少ない費用で済んだそうです。同様に、スポーツジムの会員料も、一括払いによって15%の割引をゲットしたとか。

 先行一括払いの利点としては、以下の2点をポイントに挙げています。

  1. 金利が発生しない
    現金払いは、金利が発生しない。金利が高ければ高いほど、支払費用がかさんでしまうので、一括現金払いはこれらの費用を節約できる
  2. 交渉力が高まる
    値引き交渉にすぐ使える、15のテクニック」でも触れたとおり、現金一括払いによって、値下げ交渉が成功しやすいこともある。キャッシュフローや与信リスクの観点などから、とくに中小企業では「現金」がもっとも手っ取り早く、確実な支払として好まれる傾向がある。ただし、自動車の購入のように、現金払いよりもファイナンス払いのほうが安くなるケースも。

ただし、この方法を実践するときは、以下の点を注意しましょう。

  • 全体のマネーバランスを考慮すると、債務返済中の場合は、一括払いが適切でないこともある
  • 一括払いできるメドがないのに、カードの「一括払い」で支払うのは、やめたほうがよい。
  • 一括払いするものは、その製品やサービスについて、きちんと理解している場合のみにとどめよう。たとえば、続けられるかどうかわからないトレーニングジムの会員料を、先行一括で支払うのはリスクが高い。
  • 1年のトレーニングコースなど、ある程度の長期間にわたるものは、事前に返金制度の内容を確認しておこう。

いかがでしたか?

言わずもがな、ですが、支払う前に、その製品・サービスをきちんと理解し、購入の可否を冷静に判断した上で、この「まとめ払い」方式を活用してみてくださいね。逆にいえば、ちょっとお試し気分の場合は、多少割高になっても、月額払いなど、小さな範囲の支払からスタートさせましょう。

このほか、支払にまつわるちょっとした節約術としては、ライフハッカーアーカイブ記事「1万円札ではなく 1000円札で支払いした方が、節約につながる」や「クレジットカードのご利用は限度額の25%までにしておこう」なども合わせて、ご参考まで。

Whitson Gordon(原文/訳:松岡由希子)