コード名Vailとして知られる新しいWindows Home Serverのベータ版のパブリックテストが開始されました!
64-bitのPCが必要で、しかもそのパソコンにある全てのデータを削除する必要がある、とちょっと気軽に試してみる、というのには少々ハードルが高いですが、自動バックアップやメディアストリーミングへの対応(英語記事)など、なかなか心惹かれる機能が追加されているそうなので、興味のある方はぜひ試してみて下さい。以下、マイクロソフトのサイトに掲載されていた情報となります。
最新Windows Home Serverのベータ版ダウンロードを開始しました(コード名Vail)。
今のところダウンロード出来るのは、英語版のビルドのみとなっていますが、Microsoftのこのサイトからダウンロードして試してみることが出来ます。現段階ではまだ開発中のなので、最終型でどうなるのかは断言出来ませんが、大きく分けて4つの改良点が見込まれています。その4つとは下記の通り。
- ホームまたはオフィス以外の場所でのメディアストリーム再生
- マルチPCバックアップおよび復元
- 設定の簡略化およびユーザの使用性の向上
- パートナー用に大幅にグレードアップされた開発ツールおよびカスタマイズツール
記事トップの動画は新機能の紹介です。
詳しい説明に入る前に、Vail Betaをインストールするために必要なハードウェア関連の非常に重要なお知らせがあるので、必ず読んで下さい!
- Vailを使用するには64-bit OSのサーバプラットフォームが必要です。Vailを32-bit PCで走らせること、既存のWindows Home Serverシステム(64-bitであったとしても)で走らせることは奨励されていません。(OEMドライバとの互換性の問題が生じる可能性があります)。
- これはベータ版です。既存のWindows Home Server v1 OEMシステムではなく(64-bitシステムであったとしても、です)、セカンダリマシン(サブとして使っているパソコン)などにインストールして下さい。既存のシステムにベータ版をインストールした場合、WHS v1のアドオンアプリケーション(OEMによって提供されているものを含む)が実行出来ないなど、多くの問題を引き起こす可能性があります。セカンダリマシンへインストールすることによりユーザの体験がより快適なものとなります。またこれはマイクロソフト側が求めているフィードバックの条件でもあります。
- PCにVail OSをインストールする場合、そのPCまたはデバイスにあるデータを全て削除する必要があります。
- Vailを使用するには最低限でも1.4GHz x64プロセッサー、1GB RAM、160GB以上のハードドライブなどのハードウェアが必須となります。より詳しい必須条件はこのサイトを参照して下さい。
開発者の方向けにソフトウェア開発キット(SDK - software development kit)がベータ版には含まれています。これを活用するとOSのカスタマイズ、Windows Home Serversへの新機能やサービスの追加などの選択肢が大幅に増加します。
ソフトウェア開発キット(SDK)のダウンロードはこちらからどうぞ。
いつこのVailの完成版がリリースされるのかは未定ですが、ベータテストのフィードバックを参考に開発は進められていくはずですので、興味のある方はぜひVailを一足早く試してみて、フィードバックをマイクロソフトへ送ってあげて下さい!
Public beta for Windows Home Server, Code Name "Vail" [The Windows Blog]
Kevin Purdy (原文/まいるす・ゑびす)