iTunes、Lastfmにはじまり、最近はオープンソースのVLCなど、様々なメディアプレイヤーがリリースされています。そんな中、若干影が薄い印象なのが『Windows Media Player』(以下、WMP)。最新版Windows Media Player 12もユーザインターフェイスがあまり変わっておらず、見かけの新鮮味には乏しいかも...。しかし、米Lifehackerによると、Windows 7とWindows Media Player 12はなかなかイケるらしいんです。

 

1.ライブラリとのシームレスなメディア統合

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Windows 7の強みのひとつは、ライブラリに代表される統合整理ツール。ライブラリやグループフォルダのカスタマイズができ、各ファイルを形式や目的別に、カンタンに整理することができます。このライブラリを使えば、すべての音楽ファイルをWindows Media CenterやWMPに、自動で追加できます

2.シンプルなメディア共有

Windows 7にいくつかの機能がビルトインされているので、音楽や動画、画像を他のWindows 7マシンで、カンタンに共有することができます。Windows Live IDを通じ、他の音楽ライブラリから自分へのWMPのリンクも、シンプルに実現できますよ。

また、WMPのユニークな機能のひとつが、DLNAの技術を活用した「Play To(再生)」機能。コンテンツを選択して右クリックし、「PlayTo(日本語では『再生』)」にカーソルを合わせると、「Xbox 360 Media Center Extender」や「10.0.1.200 - Sonos ZonePlayer Media Renderer」といったように(以下画像)、ネットワーク上の他のPCや対応デバイスを表示。このうち送信したいデバイスを選択すると、ストリーミングすることができます。各デバイスごとに、再生リストと再生設定があり、小さく表示されるウィンドウからコントロールできる仕組みになっています。

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ちなみに、Windows 7の「PlayTo」機能と互換性のあるデバイスについては、Microsoftのこちらのページを参照くださいね。

3.コーデックと同期へのサポートが改善

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iPhoneなどのApple製デバイスとの同期にはまだ十分とはいえませんが、WMPでは他のメディアデバイスとの同期が可能になっています。デバイスをPCと接続させると、これを認識し、ライブラリと同期させるか確認してきます。

コーデックへのサポートという観点では、旧バージョンでは、ごく一般的なファイル形式でも、この動作のためにコーデックインストールパッケージをインストールすることが必要でしたが、最新版のWMP12では、より多くの動画・音声サポートが追加されています(サポート対応されているもの:H.264、Xvid、DivX、AAC、3GP、MP4、MOV)。

多くのメディアプレイヤーで面倒なのが、ソフトウェアのインストール。PCの容量をチェックしたり、不要なデータを削除したりするのは手間ですね。WMPの利点のひとつは、既にWindowsにインストール済なこと。また、開くまでに時間がかかるiTunesなどと異なり、サクっと立ち上がり、動画や音楽を再生できるのは便利ですね。

メディアプレイヤーの良し悪しは「何に使うか?」、「何と使うか?」によって異なるわけですが、新しいものがリリースされるたび、アレコレ使ってはみるものの、「なんだかどれもしっくりこない」とお感じの方は、原点に戻って、WMPにトライするのもいいかもしれません。

みなさんはどのメディアプレイヤーがお気に入りですか?コメント欄でぜひ教えてくださいね。

[How I Learned to Love Windows Media Player]

Erica Ho(原文/訳:松岡由希子)