Google Docsが、このたび大幅にバージョンアップ。ドキュメントでは、Google Waveのようなリアルタイムでのコラボ編集が可能となり、スプレッドシートはスピードアップ。また、待望の図形描画ツール「Drawing」も追加されました。こちらでは、今回のバージョンアップで特に注目すべきポイントをご紹介しましょう。

 

■Google Docsドキュメント

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Google Docsのドキュメントでも、Google Waveのようなリアルタイムでの更新状況チェックができるようになった。これにより、複数のユーザが同じ編集を行うなどといった重複を避けることができ、コラボ編集が効率的にできる。また、1ドキュメントあたり、50ユーザまでコラボ編集への参加が可能に。

ルーラーや画像移動、スペルチェック、コメント表示などが実装され、ワープロソフトとしての操作性も向上している。とくにコメント表示機能は、元ファイルを邪魔することなく、コメントを追加することができるので便利。

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■Google Docsスプレッドシート

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スプレッドシートも、デスクトップアプリのような操作性を実現。ドラッグアンドドロップや計算式の編集バーなどが、実装されている。また、スピードが向上し、スクロールダウンのストレスが軽減。

■図形描画(Drawing Editor)<NEW!>

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Google Docsに、待望の「図形描画(Drawing Editor)」が追加された。マイクロソフトVisioのようなビジネス系の図形作成ツールだ。50ユーザまでコラボ編集が可能で、作成した図形はPNG/JPG/SVG/PDFのファイル形式でダウンロードすることができる。ただし、このツールはFirefox/Safari/Google Chromeでのみ使用可能。(Chrome Frameをインストール済みのInternet Explorerでも動作可)

■Google Docs vs. Microsoft Office2010 機能比較

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Google DocsとMicrosoft Officeの主な機能の比較がこちら。今回のバージョンアップにより、Google Docsのコラボ編集ツールとしての機能性がアップした点が、大きな特徴だろう。Googleとしては、Microsoft Officeがリードしているビジネスユースにも食い込みたいのが、狙いであるとみられる。しかし、まだ、細かな機能面では、Microsoft Officeほど充実しているとは言いがたい。

今回のバージョンアップでひとつ残念なのは、Google Gearsによるオフライン機能に対応していない点。5月3日からこの機能が使えなくなるそうです。将来的には、HTML5ベースのオフライン機能を追加する方針だとか。オフライン機能を愛用されていた方は、しばしお待ちくださいね。

Adam Pash(原文/訳:松岡由希子)