最近よく見かける3Dグラフ。プレゼンテーションで使う人も多いのではないでしょうか?Microsoft Excelでも、普通の2Dの棒グラフ以外に、直方体グラフ、円柱グラフ、円錐グラフ、ピラミッドグラフといった3Dグラフの選択肢があります。しかし、「Stubborn Mule」ブログでは、3Dグラフの見かけにだまされるな、と警告しています。
そもそも棒グラフは、立体的であろうとなかろうと、高さで量を表すものです。ところが、上のピラミッドグラフを見てみると、どうしても奥行きに目が行ってしまいませんか?そこにだまされてはいけないということです。つまり、3Dグラフでは、下の方のカテゴリの量が実際より多く、上の方は少なく見えてしまうのです。
上のピラミッドグラフで表されているデータを、2Dグラフに表示し直したものがここにあるので、3Dが過大・過小表示になりかねないことをチェックしてみてください。
見かけはシンプルでも、2Dグラフで十分なのです。たとえば、カテゴリ別の棒グラフ。縦でも横でも端が揃っているので、ピラミッドで重ねてしまうよりは、それぞれのカテゴリの量や、互いの差が見やすくなりますね。
他に視覚に訴える2Dグラフとしては、オーソドックスな円グラフもあります。統計や、科学的データの表示には向かないとされる円グラフですが、ビジネスシーンでは十分にプレゼンツールとして使えます。カテゴリ別に色分けすれば、ぱっと見て分布がわかりますよね。ただ、数値を強調したい場合は、棒グラフをお勧めします。大事なことは、グラフを作成する前に、どの部分を強調したいのかを考えるということです。
プレゼンでピラミッドグラフを出したら、おそらく人目を引くことでしょう。しかし、相手に間違った情報を与えるかもしれない、というリスクに注意してください。派手な3Dグラフを使って、凝った演出をするよりも、シンプルな2Dグラフの方が正しく情報が伝わるのではないでしょうか。
Pyramid Perversion - More Junk Charts [Stubborn Mule via Lifehacker AU]
Adam Pash (原文/訳:山内純子)