「Psychology Today」の記事では、心理学のNancy Darling教授が、緊張しすぎずにプレゼンテーションを行うための心得を述べています。ポイントは、プレゼンテーションは自分のためではなく、聴衆のためのものだということを、自分に言い聞かせること。極端に言えば、聴衆はプレゼンターが話す内容に興味を持っているのであって、プレゼンターそのものに注目しているわけではないのです。あくまでも、聴衆のニーズを満たすことを最優先に考えましょう。
意識的にこれらを心がけると、自意識過剰からくるプレッシャーが軽減され、緊張もほぐれてくるそう。プレゼンテーションもスムーズになり、聴衆の満足度も上がるそうです。
そのほか、心がけるべきこととして、以下の3点が挙げられています。
- プレゼンテーションの目的をはっきりさせる。
- 話の流れを組み立てられるような、プレゼンテーションの方法を考えよう。
- プレゼンターの役割は、本来の目的を実現できるように促すこと。プレゼンテーションはあくまでもそのうちのひとつの手段にすぎない。
繰り返しになりますが、「プレゼンテーションは、自分のためのものではなく、聴衆のためのもの」。これは別の観点からみると、プレゼンターの話していることに聴衆が注目できる状態を作ることも大切ということです。あまり奇抜なファッションは避け、ネクタイやアクセサリーを戦略的に使うことがコツ。「壁紙」のように、「かっこいいけれど、目立ちすぎない」くらいがいいバランスだそうです。
つい「カッコよく」とか「スマートに」と、カタチばかりにこだわりがちになりますが、プレゼンテーションは聴衆の方々との情報共有のひとつの手段。そしてその情報共有には、さらに何らかの目的があるはずです。本来の目的からブレイクダウンし、その一手段としてプレゼンテーションがある、と捉えると、いい具合にリラックスしてプレゼンテーションに臨めるかも。アガり症の方はぜひ実践してみてくださいね。
良いプレゼンを行うコツに関しては、過去記事(プレゼンが「苦痛」でなくなる14選、スティーブ・ジョブスに学ぶプレゼン、プレゼンをパフォーマンスとして魅せるには)も是非参考にしてみてください。
How to Give a Presentation Part I: It's Not About You
[Psychology Today]Adam Pash(原文/訳: 松岡由希子)