最近の会議やフォーラムでは、スライドをプロジェクタに映しながらのプレゼンテーションが主流。スポークスマンがただ話すだけでなく、グラフ化されたスライドや、ポイントをまとめたテキストが表示されると、グっと話にも入りやすくなり、記憶にも残りやすいですね。しかし、そんな素晴らしいプレゼンをサポートしてくれる相手は「機械」なので、過度に信頼しきってしまうのはNG。予想外のトラブルに見舞われることもままあります。
米Lifehackerの読者Alexさんは、微生物学会のセミナーに参加したときの経験を紹介しています。この会議ではPowerPointを使って講演が進められていたそうですが、このテーマの肝となる重要な解説図のスライドがプロジェクターに映し出されないというハプニングが発生。すると、講演者は側にあったホワイトボードを使って、複雑なその図を見事に正確に手書きで再現し、プレゼンテーションを続行させたとか。これには、聴衆も感動したそうです。
プレゼンテーションとなると、ついスライド作りに気をとられすぎてしまいますね。もちろん、よりわかりやすく、デザイン性にあふれたスライドは、聴衆の注目を集めることができます。しかし一方で、「もし、スライドが映らなかったら...」という「まさか」に備えておくことも大切。スライドがなくても、要領よくポイントを押さえて話し、きちんと聴衆に伝えることができるでしょうか?この観点でのリハーサルをしておくことも、ときには必要です。
かのスティーブ・ジョブズも、あの素晴らしいプレゼンの影には徹底的なリハーサルがあるとか。様々なケースを想定し、徹底的に「準備」することが、プレゼンテーションにおいても重要なようですね。
Alex Crofts(原文/訳:松岡由希子)