色々、勉強してるものの、どうにもパッとしないなあ~ という方に。
著者の竹内薫さんはサイエンスライター。数々のヒット作をお持ちですし、テレビの「たけしのコマ大数学科」などにもご出演中なので、ご存じの方も多いのでは。
ライフハッカーの読者なら『竹内流の「書く、話す」知的アウトプット術』を読んだことのある方も多いかもしれないですね。
本書は、そんな著者が教える「知力」「知恵」の習得の方法。特にタイトルにもあるように、35歳までに必要な知力を段階を追って指南します。
続きます。
本書では、知力の習得の段階を
●「知力を身につけるプロセス」
- 知識を集める
- 知識の型を作る
- 知識の型をやぶる
- 自分の知識の型を再構築する
- 無駄な知識をそぎ落とす
- 知恵を身につける
- 知恵を進化させる
の7段階に分けて解説しています。
色々勉強していたり、知的生産に関して工夫しているものの、なかなか成果が出なかったりして悩んでいる方は、このプロセスの順番がめちゃくちゃだったり、極端にバランスの悪い感じになっているのかもしれませんね。
また、年代に応じて、必要となる項目も大きく変わります。やはり若いうちはインプットが中心となるでしょうし、年を取ってからは若い頃のインプットと自分の経験とを併せて知識を再構築するという事が必要となるでしょう。
いつまでも延々と知識を集めてインプットし続けたり、インプットもないのにアウトプットしようとしたり、型も決まってないうちから破ろうとしたりでは、うまくいきそうもないですからねー。
最近はそうでもないかもしれないですが、20代のうちは横並びに出世していって、30代から徐々に差がついて、35才くらいでその差は決定的になるケースが多いですが、こういうプロセスを自然に習得できてるかどうかなんだろうなあ。
でも、張り切りすぎて、あまり若いうちから、型をやぶったり、そぎ落としするのはご用心。一歩先くらいでちょうどいいんじゃないかなあ。
なんにせよ、忙しい日常に流されず、こういう先人の教えなどで定期的に刺激を受け、今の自分を見つめ直すって大事な事だなあと思いました。
(聖幸)