新卒で入社して、定年退職するまで会社を勤め上げたとして、初任給から最後の給与まで毎回きちんと積み立て貯金をしていれば、かなりの金額の貯蓄ができることでしょう。ですが、お金をコツコツ積み立てるだけでなく、自分に対して時間を投資すれば、もっと早く同じくらいの金額を手にする事ができるかもしれませんよ。

内容そのものとも言える、その名もズバリ「Early Retirement Blog(早期退職ブログ)」というブログに、退職後に備えて収入のうちいくらかを熱心に投資するだけでなく、自分の時間も投資した方がいいのではないか、と書いてあります。

 これは、退職後の生活のために収入の一部を貯蓄することを否定しているのではありません。退職するまでの社会人生活数十年のうち、ほんの数年間分の時間を自分のために使い、貯蓄の元となる収入を増やそうと言っているのです。

一人の人間の収益力(お金を稼ぐ力)というのは、どれだけの能力を持っているかによります。そのためには、働きながら自分のために時間を割いて、能力を身に付けたり、能力を磨いたりすることが必要です。自分の馬力を上げつつ、貯蓄もするのが賢いやり方という訳です。

そのためには週に4時間、自分のために時間を割くのが理想的なようです。もしそれがきちんと実行できれば、年に150〜200万円手取りが増える可能性もあります。週に4時間も割けないなら、月に4時間でもいいでしょう。増える手取りが4分の1になったとしても、本業に差し支えるようであれば本末転倒です。自分の仕事状況や労働環境を考えながら、バランス良く自分なりに折り合いをつけましょう。

要するに、確実に利子が付いてくる金融商品に投資するだけでなく、新たな収入源となり得る自分の能力に時間を投資することが大切ということです。分散型投資というのは、何もお金に限ったことではないのです。お金と時間を賢く投資して、自分資産をガッチリ増やしていきましょう。

Set Aside 10% of Your Work for Retirement, Not 10% of Your Income [via GetRichSlowly]

Jason Fitzpatrick(原文/訳:的野裕子)