フリーランス向けのブログメディア「Freelance Folder」では、フリーランスにまつわる「幻想」として以下の12点を挙げています。

幻想1: 1日中眠れて、仕事を早く終われらせられる?

フリーランスはお客さまあっての商売。お客さまのスケジュールや稼働日に合わせて仕事をするのが基本。電話やメールのやりとりは基本的に先方の業務時間に行われるので、その間は応対できる体制をとっておく必要がある。

幻想2: 稼げる?

稼ぐためだけにフリーランスを選ぶのは適切でない。立ち上げ当初は安価な仕事(もしくは無償)を受けざるをえない場合も。

幻想3: 嫌いな人と仕事しなくていい?

独立したとしても、他人とかかわらずして仕事をすることはできない。

残る9つの「幻想」は以下にて。

 

幻想4: 育児に時間が使える?

育児に十分な時間が使えることはあまり期待しないほうがよい。忙しくなれば休憩をとる時間さえなくなることも。また、自宅で子供と一緒に過ごすと、仕事に集中する環境が整いにくく、生産性が損なわれることも多い。

幻想5: 価格を自分で決められる?

自分の言い値で対価が決められることはレアケース。相場によって値下げせざるをえない場合もあるし、それまでの経験や成果のクオリティがシビアに判断される。

幻想6: フリーランスは楽?

フリーランスは、営業、事務作業、支払の取立て、税金の支払まで、あらゆることを一人でこなさなければならない。自分の仕事に対してすべての責任を負わなければならず、ある意味、最もハードな働き方。

幻想7: 家事との両立ができる?

子育てと同様、家事との両立も、フリーランスだからといってやりやすくなるわけではない。忙しい時期は家事が二の次になってしまうことも。

幻想8: 仕事は自分にやってくるもの?

ただ待っていても仕事はこない。フリーランスにとって、クライアントから仕事を受注するのも仕事のうち。

幻想9: 上司がいない?

たしかに上司はいない。ただ、それは自分の仕事をマネジメントしてくれる人がいないということでもある。ときには自分を厳しく律し、ときには自分を鼓舞するなど、セルフマネジメントが重要なポイント。

幻想10: お金が節約できる?

自宅を仕事場にすれば外出する機会は減るかもしれないが、自宅の光熱費は上がる。また、一人で仕事をしていると孤独で煮詰まりがち。共同利用オフィスを活用したり、気分転換にカフェで仕事をすることもあるだろうが、その分、相応のコストはかかる。

幻想11: 自由な時間が増える?

実際、会社勤めよりもフリーランスのほうが仕事に拘束される時間が長くなることが多い。主な原因としては、仕事の詰め込みすぎ、ダラダラしがちなどが挙げられる。スケジュール立ては時間をとってきちんと行うほうがよい。

幻想12: 家族に尊敬される?

特にインターネットを使って仕事をしている人は、周りの家族からその仕事ぶりが見えづらい。「どのような仕事に取り組んでいるのか?」を家族にも共有し、仕事に集中できる環境が必要なことを理解してもらおう。仕事をする上で家族の協力は必須。

たしかに、会社勤めに比べて、フリーランスは自分の裁量が増えます。しかし、裁量が増えるということは、その分、責任も増えるということ。自分をうまくコントロールし、お客さまから期待される成果を出し続けることが求められるわけです。また、自分の「営業担当」であり、自分の「マネジャー」であり、自分の「債権回収屋」であり...と、一人何役もこなす柔軟さと器用さも必要。フリーランスという働き方は、けして楽な選択肢ではないのかもしれません。

フリーランス族の方々、これからフリーランスへの転身を目指す方に貴重なアドバイスがありましたら、ぜひコメントで共有してくださいね。

12 Reasons You Shouldn't Freelance [FreelanceFolder]

Kevin Purdy(原文/松岡由希子)