PCで 体重管理 してみたい
三十路を過ぎた昨年から、そう思い始め、いろいろ検索をしていました。
国内メーカーの体重計で、PCでデータ管理をできるものもいくつかあります。ところが、もう6年前に出た機種で付属の管理ソフトでCSVデータを抜き出すのは可能ですが、その管理ソフトがアップデートされず、対応OSがXPでストップしてたり、体重管理するのに有料サイトを利用しないとならなかったり(古い機種にPCのみで管理できるものはあります)、手頃な価格なんだけどどーも管理ソフトの画面がファミリー向けでいまいちだったり。そして一番のネックは、どれもこれもWindowsのみ対応という点。できればMacだけでCSVデータだけでもいいからやりとりできたらいいのに...と思っておりました。
そうこう検索するうちに、体重と体脂肪のデータを無線LANで送って、ブラウザで管理できる「Wi-Fi Body Scale」に行き着いたものの、発見当時は日本で未発売でした。
しかし、待てば海路のなんとやら。昨年の12月末から日本でも購入できるようになりました。販売元に問い合わせてみたところ、実機を借りることができましたので、同じように体重計選びに迷っている方や、そろそろ体重管理をしておきたいな...と思っている方に向けて、「Wi-Fi Body Scale」の使用感等をレポートしてみます。
まずは、アンボックスから。
どこかで見たことがあるような白い箱を開けると、鏡面に近いガラス盤の体重計が。薄さは2.3cm。さすがにMacBook Airの1.9cmにはかないませんが、体重計としてはかなり薄いです。縦と横は32cm。重さは2.3kgです。
付属品は、初期設定に使用するUSBケーブル、単4電池×4本、メジャー、カーペットの上で「Wi-Fi Body Scale」を使用する際に付ける足(接着テープ付き)、そして説明書。説明書は上の写真のとおり、ほとんど情報がありません。ひとまず説明書の指示に沿って、電池を入れ、PCのブラウザから「http://www.withings.com」へアクセス。右上の「マイアカウントを作成します」のリンクから自分のアカウントを作成します。
アカウント登録が終わると、次はソフトのインストール。「ウィザードをダウンロードしてください」のリンクをクリックすると、自動で現在使っているOS用のソフトをダウンロードしてくれます。今回はMac用です。
ダウンロードしたソフトをダブルクリックし、ウィザードに沿って、USBケーブルで体重計とPCを接続、無線LANの選択およびパスワード入力を行えば、準備完了。
ウィザードが終了すると、デスクトップに「My Withings」というエイリアスが出てきます。これをクリックすると「http://www.withings.com」へ飛びます。「インフォメーション」をクリックし、名前、ニックネーム(体重計に表示されます。英数文字のみ3文字まで)、生年月日、性別、身長、体重(だいたいでOK。一回計測したら、計測値に更新されます)、体組成モデル(デフォルトのままでOK。モデルの違いは、ログイン後に閲覧できる「ヘルプウィザード>Webスペースにおけるプラウジング>体組成のモデルとはどのようなものですか?」で確認できます)、最後に体脂肪を%で表示するか、kgで表示するかを選択して、保存するをクリック。
これで、準備はすべて完了。体重計に乗れば自動的にこちらのサイトへ体重と体脂肪率、BMI値のデータが、無線で自動に送られます。
計測の様子はこちら。だいたい30秒で、体重表示→体脂肪率計測(画面下のバーが進捗を示しています)→体脂肪率表示→BMI値表示、という順序で計測値が表示されます。バックライトが十分明るく、暗いところでもはっきり見えます。
毎日計測すると、こんな感じでデータが蓄積され、線グラフで体重と体脂肪率の推移を、ブラウザでどこでも見ることができます。
もちろん、設定を変えれば、自分以外は見られないように変更できます。Twiiterと連動すると、乗った瞬間に体重をPOSTすることもできます。
ユーザー登録は、一台につき最大1016人まで可能。おそらくユーザー登録時に入力する体重で見分けている模様で、体重計が、いま乗ってるのはどちらのユーザーか迷ったときには、「右or左足に体重をかけて教えてください!」と体重計のディスプレイに表示されます。双子で共有するレアケースも、これでユーザーを分けて、記録できますね。
それでは最後に、5日ほど、朝と夜に体重計に乗って過ごした感想をまとめると...
■記録する作業が不要で、とにかく楽何も考えることなく、体重計を出して、30秒ほど乗って、しまうだけ。USBメモリを抜き差ししたり、PCを起動する必要もありません。継続の障害となる要素がほぼゼロ、という点は、毎日続けることで意味が出てくる体重記録・健康管理を行うのに、とても重要だと思います。強いて言えば、冬場は冷たいガラス面に素足を乗せるのにちょっと抵抗があるくらいです。
■どこでもグラフが見られて、抑止力が発生する自宅のPCにだけ保存されていたら、職場で見ることはできません。間食の魔の手が忍び寄るオフィスでも無料で、グラフがWEB閲覧できるので、間食魔王の誘惑を抑えることができました。間食した日の夜の体重を見ると、さらに、自分内抑止力がアップしました。もっとストイックな体重管理を求めるのであれば、上のリンクのようにグラフを公開すると外的抑止力もアップ。
■薄いから日常動線付近にしまえる以前使っていた普通の体重計はチェストの下にしまってあり、たまにしか乗りませんでしたが、どこへ立てかけても場所を取らない薄さなので、取り出しやすい場所に置くことができます。日常の動線上に置くことで、体重計測を習慣化しやすくなりました。
ちょっとした動作を省くだけで、こんなに続けやすくなるものか、と思わされましたので、体重管理を始めたい人に「Wi-Fi Body Scale」はかなりオススメの体重計です。
Webだけではなく、iPhoneアプリで、ユーザー登録・データ閲覧も可能です(詳細な記事が週アスPLUSにありましたので、ご参考にどうぞ)。
(常山剛)