2009年も残すところあと3週間。年末年始の休暇前で仕事も忙しくなりがちな上、忘年会やクリスマスなど、プライベートでもイベントが目白押し。「体調を崩している場合ではない!」と気を張っている方も多いかもしれませんね。しかし、むしろこの緊張状態が緩んだときこそ、体調を崩しやすいという研究結果が発表されました。

メディカル系ブログメディア「WebMD」では、ストレスホルモンと体の免疫システムの関係について、米UCLAの研究チームの研究結果を紹介しています。

身体がストレス状態になると、ストレスホルモンが分泌され、免疫システムを刺激。これにより、病気に対する免疫が強くなるそうです。一方、いったんストレス状態から解放されると、ストレスホルモンの分泌も少なくなり、免疫システムの反応も徐々に鈍く...。すると、呼吸系の感染症、インフルエンザ、偏頭痛、皮膚炎、抑うつといった症状が表れることが多いとのこと。また、プロスタグランジンと呼ばれる物質が炎症をもたらし、これが関節痛などを引き起こすこともあるそうです。つまり、ストレス状態から解放されると、身体の免疫システムも"お休みモード"になってしまい、病気の付け入る隙を与えてしまうということのようです。

では、これを防ぐためにどうすればよいのでしょう?

この記事によると、定期的な運動・瞑想・ヨガなどが一定の効果ありだそう。具体的な方法として以下の方法を挙げています。

・ 免疫システムを活性化し、ストレスから解放された際の"お休みモード"への切り替えを緩やかにすることが望ましい。短時間(5分程度でもOK)の運動で免疫システムを刺激しよう。

・ クロスワードパズルなど、頭の体操をする。カンタンな計算ドリルなども、免疫システムの動きを高めるとのこと。

・ 深呼吸など、ココロと身体をリラックスさせる術を身につける。

いかがでしたか?

これらのコツを参考に、体調管理は十分にお気をつけくださいね。

ちなみに、この研究結果については、UCLAの研究チームの一員だったMarc Schoenさん著『When Relaxation Is Hazardous to Your Health』でも詳しく述べられています。ご関心のある方は合わせてどうぞ。

Suffering From 'Let-Down Effect?' [WebMD]

Jason Fitzpatrick(原文/松岡由希子)