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スーパーのレジ。カートに山のように商品を積んでいる人が一人だけのレーンと、少しだけ入ったカゴを持った人が3人いるレーン。さて、あなたならどちらに並びますか?

「dy/dan」ブログのDan Meyer氏が、ある一日にスーパーでレジを90分間観察し、そのデータをまとめています。彼は高校の数学教師だったのですが、近々Googler(Googleの社員)になるそうですよ。

商品数と処理にかかる時間は比例する

元記事には、レジでその人の番が来てからお金を支払うまでの時間と、商品数の関係を示したグラフが載っているのですが、やはり、品数が多いほど時間がかかっています。Danが実際にまとめたデータはこちら

小切手はクレジットカードや現金より時間がかかる

アメリカでは、クレジットカード、デビットカードが登場してから小切手(パーソナルチェック)の使われる機会は減ってきて、一部の公共料金の支払いや、個人にお金を払う場合のような限られた場面になってきています。しかし、未だにスーパーのレジでチェックブックを広げて書き始める人(特に年配の人)は少なくありません。データによると、時間がかかる順番に、小切手、カード、現金だそうです。現金が一番早いというのは意外ですが、おつりを出すのにかかる時間の方が、カード処理の時間より短いということですね。

レジ係の時間配分の内訳

Danはあるレジ係が約6時間半働いたときの記録を、関係者の了承を得て見せてもらいました。それによると、レジ打ちにかかった時間は約3時間、支払いには2時間半、「その他」に50分強かかっていることがわかりました。「その他」とはいったい何の時間なのでしょうか。

「0分」はありえない(理論的には)

何も買わないでレジを通ったら、レジでかかる時間は何分でしょうか? これは0分ではないのです。そもそも、買わない人はレジを通らないので、これは極端な例なのですが、そこに「その他」の時間が何かを解く鍵があります。つまり、「0分」にならないわけは、レジ係の「いらっしゃいませ、こんにちは」の時間が必ず入っているからです。アメリカではこれに加えて、支払いが終わったあとには「Do you need any help out?(車に荷物を積むのを手伝いましょうか?)」の一言も時々入ります。

express lane (商品が少ない人専用レーン)は早くはない

express laneに、商品と2つずつ持った人が5人並んでいるときと、隣の普通のレーンに10個の商品を持った人が一人並んでいる場合、どちらが早く進むでしょうか。両方のレーンとも、合計の商品数は10個ですが、この場合は普通のレーンの方が早くなります。なぜなら、支払いが一度で済むからです。

Dan の考察、いかがでしたか? 元の記事や、それを取り上げた米lifehackerのコメント欄には、現金払いの人が、支払い時にクーポンをたくさん出してきて時間がかかったとか、そもそもなんで混む時間に買い物に行くのか、とか面白いコメントがたくさん載っていますよ。私は混雑時を避けて、平日の早朝に買い物に行くのですが、そうすると暇なレジ係がどこかに油を売りにいっていて、探しに行くはめになります...。

What I Would Do With This: Groceries [dy/dan via True/Slant]

Dustin Luck(原文/山内純子)