定型化されている日本の履歴書とは異なり、英文履歴書は特段フォーマットが決められていないのが特徴ですが、いくつか"お約束"はありました。最近では、その"お約束"がかつてのものから変わってきているそうです。履歴書のルールの変化は「企業が人材に求めること」の変化を反映した結果ともいえるかもしれません。
そこで今回は、時代遅れになった英文履歴書のかつての"お約束"とは何かというテーマを採りあげてみましょう。
ブログメディア「Divine Caroline」では、かつては英文履歴書を書く上での常識だったが、最近は時代遅れになっているルールについて、以下の5つを指摘しています。新ルールのポイントは、履歴書のスペースを効率的かつ効果的に使うことを心がけること。
時代遅れ1:1枚に無理やりまとめる英文履歴書は1枚にまとめるのが通例だったが、今はこれにとらわれすぎる必要はない。自分の専門性やこれまでの成果を伝えるためのに1枚でおさまらなければ、2枚にわたってもよい。ただし、いずれも端的に書くことは心がけよう。
時代遅れ2:応募職種を書く英文履歴書では冒頭に応募職種を明記するケースが多かったが、応募企業にとってより関心があるのは、応募者のスキル・能力、つまり「何ができるか?」であって、「何がやりたいか?」という応募者の希望ではない。応募動機やキャリアビジョンを述べたいのであれば、カバーレターに書くようにしよう。
残りの3つは以下に続きます。
時代遅れ3:「推薦者はご要望に応じます」と書く欧米の採用プロセスでは、前職の上司や大学の担当教授などに対して、応募者についてのインタビューを行うことはある。しかし、推薦者へのインタビューは最終選考に近づいてから行われることが一般的であるため、事前に推薦者と連絡先のリストを準備しておき、企業から「推薦者をどなたかご紹介いただけませんか?」と言われてから、その内容を提示すればOK。
時代遅れ4:Wordドキュメントファイル形式でメールに添付するWordドキュメントファイルは受信者のPC設定などによって、レイアウトが崩れることがある。よって、PDF形式に変換したものを添付すべき。PDF変換のためのウェブツールとしては「PDFオンライン」がある。
時代遅れ5:全ての職歴を時系列で列挙するかつては職歴を全て列挙することが一般的だったが、応募職種とあまり関連のない職歴を羅列してもあまり効果はない。むしろ、応募職種に関連する職歴やスキルセットを中心にまとめ、ポジションに見合った能力・スキルを持っていることをきちんと示すほうがよい。
変化に柔軟に対応することで、企業への自己アピールにつなげたいものですね。
英文履歴書の書き方については、ライフハッカー人気記事「履歴書に入れてはいけない6つの言葉」や「履歴書を改善する10のポイント」も合わせて参考にしてみてください。
Five Signs Yours Resume is Passe [Divine Caroline]
Azadeh Ensha(原文/松岡由希子)