かなり昔になりますが『人を動かす』という本がベストセラーになるくらい、多くの人を動かすというのは、今も昔もなかなか難しいものです。そんな事が簡単にできるのは、芸能人や有名人、はたまたマルチ商法の営業マンくらいかもね、なんて思ってしまうかもしれません。ところが、ざっくばらんな人間関係を作ることで、人を動かしやすくなるというのです。

そもそも、なぜ多くの人を動かしたいのでしょう?多分「友だちや知り合いを増やしたい」とか「大きな仕事を取りたい」ということですよね。

以下の5分間のプレゼンテーションビデオでは、Alexis Bauer さんが多くの人の心を動かすトーク術を段階的に説明してくれています。プレゼンの中で紹介されているトークの7つの心得は、動画の下にまとめていますので、併せてどうぞ。

(1)多くの人が興味を持つような物事や状況を見つける。

その場を観察して、共通の話題や興味を探ります。

(2)興味を持ってもらうには、まず自分が興味を持つこと。

自分のことばかり話す人には、誰も興味は持たないものです。

(3)その場を仕切り、会話の流れを自ら作る。

相手のことや相手が興味のあることについて、自分から質問を切り出す。

(4)表情やボディランゲージはポジティブに。

顎を引いて、にこやかに微笑んで、肩もリラックス。見下ろすような視線、腕組みはNGです。

(5)プロから技を盗むべし。

接客業の人などは参考になります。巧みなトーク術を真似ながら、ひたすら練習あるのみです。

(6)色んな人を会話に巻き込む。

友だちやすでに知っている人同士でばかり話さずに、知らない人もその会話に引き込みましょう。

(7)会話がスムーズに流れてきたら、その場を離れる。

会話の花が咲いたら、違う花を咲かせに蝶のように会場を飛び回りましょう。できるだけ多くの人と会話を楽しむことです。

多くの人の心を動かすコツは、一度に大勢の人の心を動かすのではなく、少数でも自分に好感を持ってくれる人を増やすことのようです。その小さな積み重ねが、やがて大きなパワーとなり、味方となってくれるのでしょう。

この心得を少しずつでも自分のトークに取り入れて、取引先のパーティーや飲み会の席で、その場にいる全員の心をわし掴みにしちゃってください!

Alexis Bauer on How to Work a Crowd [Ignite]

Jason Fitzpatrick(原文/訳:的野裕子)