コンピュータが突然クラッシュ。そんなときの損害を最小限にとどめるには、データをバックアップしておくといいですよね。じゃあ、システム自体を復元するにはどうしたらいいのでしょうか。米lifehackerでは以前、読者にお気に入りのシステム復元ツール(フリーソフト限定)についてアンケートをとりました。そこで選ばれた5つを紹介します。
『Macrium Reflect Free」』(Windows用、フリー)『Macrium Reflect Free』はフリーですが、よく知られている『Macrium Reflect』のディスクイメージツールよりも便利です。『Macrium Reflect Free」を使うと、ディスクを、ネットワークロケーション、CD、ハードディスクに保存することができます。スケジュール機能とCDやDVDへの書き込みソフトウェアが内蔵されているので、メンテナンスは簡単。また、MicrosoftのVolume Shadow Copyサービスのサポートがついていて、リアルタイムでマルチバージョンディスクイメージに対応しています。最後に、一番の売りだと言えるところは『BartPE』や、Linuxベースの復元ディスク(フリー)との互換性があるというところでしょう。
『DriveImageXML』(Windows用、フリー)
『DriveImageXML』でできることは、ハードディスクイメージを作ること、そのイメージをディスクからディスクにコピーすること、バックアップディスクイメージを閲覧できるようにすること、の3つです。つまり、イメージの中から一部のファイルだけ保存したいときに、全体をバックアップする必要はなく、要るものだけ選択できるということです。『Macrium Reflect Free』のように、『DriveImageXML』もVolume Shadow Copyをサポートしています。
『Paragon Drive Backup Free』 (Windows用、フリー)
『Paragon Drive Backup』は法人向けのソフトウェアの個人使用版でフリーですが、幅広い種類のディスクやファイルシステムをサポートしています。リアルタイムバックアップには、Microsoft Volume Shadowが使えるので、複数のパーティションやディスクを復元することができます。復元は、フラッシュドライブ、CD、DVDから行うことができ、そのためのアプリも搭載。ユーザーインターフェイスは、スクリーンショットを見るとわかると思いますが、初心者にもわかりやすいようなつくりになっています。
『ImageX』 (Windows用、フリー)
『ImageX』はもともと業務用に作られたツールなので、大量のイメージを動かすのに適しています。基本的にはコマンドラインのツールだったのですが、GUI『GImageX』も作られました(スクリーンショットを参照)。ディスクイメージの一部だけ上書きして保存することもできます。『ImageX』は最新のWindowsのファイルシステムでしか動かないので、すでにWindows中心の環境が気に入っているユーザーには便利なツールと言えるでしょう。また、イメージファイルがハードディスクの中の複数の場所に表示されるときに、一度だけしか保存されないという「single instancing」のおかげで、イメージサイズを小さくすることができます。ダウンロードはここから。
『Clonezilla』 (Windows/Mac/Linux用、フリー)
『Clonezilla』は初心者にも使いやすい、オープンソースのディスクイメージツールです。サーバーエディションでは、ネットワークベースの大量のディスクイメージに対応しています。『Clonezilla』は、Windows、Linux、Macなど、6つ以上のファイルシステムをサポートしているので、あまり知られていないファイルシステムを使っている場合でも、『Clonezilla』なら対応できるでしょう。ただ、コピーするときにはセクターごとになります。『Clonezilla』のサイトには、使い方、カスタマイズの仕方が詳しく載っています。
この中で、使ってみたい or 使っているシステム復元ツールはありましたか?
Jason Fitzpatrick(原文/訳:山内純子)