もちろんこれらを使いこなして、必要なタスクをきちんと書き留める習慣をつけることは大切ですが、忘れちゃいけないのが作ったタスクリストの振り返り。ついタスクを作ることだけで満足しがちになるものですが、各タスクがきちんと行えているか?追加しておくべきタスクが漏れていないか?を定期的にレビューすることは、タスクを作ることと同じくらい大切なことです。
米ライフハック情報ブログメディア「Stepcase Lifehack」によると、定期的なタスクのレビューは「自分が今どこにいて、どこに向かっているのか?」を知る上でとても重要なプロセスなのだとか。
にもかかわらずこのプロセスがないがしろにされがちなのは、日々の仕事に追われる中、わざわざ自分のタスクをレビューするのに時間をとるのは面倒という時間的な制約と「レビューをして何か重要なことが新たに判明したどうしよう?」という心理的な抵抗感が原因だそうです。
そこで、本来のGTDの目的に立ち返り、定期的にタスクレビューを行うコツとして、以下の2点を挙げています。
自分への信頼を取り戻すまずはGTDに自分をコミットさせることからはじめよう。定期的に仕事のタスクリストを更新し、レビューを行うのだ。リストをざっと見て何か追加すべきことはないかを探すのがレビューの肝。また、タスクの洗いだしは既存の仕事や今後の予定から生じるものだけにとどめず、これから自分が注力したい分野に向けてやるべきこともリストに加えよう。こうすることで、目先の仕事だけでなく、中長期視点で自分が向かうべき方向に着実に進んでいることが実感でき、自分自身への信頼につながる。
タスクレビューを習慣化するためには、レビューをする日を決めておくとよい。大くくりなテーマのレビューは年次もしくは半期ベースで、個々のタスクのレビューは週次で行うのが適当。週終わりの金曜日にその週のレビューを行うのも一法だが、前の週を振り返り、軌道修正やタスク追加を行った後、直ちに実行に移せるという面では、週明けの月曜日もよいかもしれない。
週次レビューを確実にやろう 週次レビューは単なるタスクマネジメントやスケジューリングだけでなく、自分と仕事をつなげるための大事なポイントでもある。つい長時間仕事に勤しむこと自体に満足しがちだが、本来は、自分の人生における方向性を見据え、目標を定めた上で、ひとつひとつの仕事に効率よく取り組むべきだ。週次レビューを通じて、仕事と自分の人生をつなげる時間を持とう。人生における目標という観点でその週の仕事を振り返り、明日の夢と今日の仕事とを連関させることが大切だ。
タスクリストは自分が向かう方向を示す地図のようなもの。見知らぬ場所に行くときにしばしば地図で自分の位置を確認するように、人生という長い道のりを進む上でも「自分が歩いている場所が地図どおりの場所なのか?」「自分が向かっている方向は行きたい場所の方向と合っているか?」を確認することは大切ですね。
とはいえ、どこからはじめたらいいかわからないという方は、米Lifehacker過去記事「Getting into the Weekly Review habit(週次レビューの習慣をつけよう)」やGTDの基本書『ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則』でおなじみの著者、デビッド・アレン(David Allen)のこちらのフリーレポートもぜひ参考にしてみてください。
GTD Refresh, Part 5: Building the Weekly Review Habit [Stepcase Lifehack]
Jason Fitzpatrick(原文/松岡由希子)