「Macのメニューバーは画面の上部に固定されていて、簡単に隠すことはできない」と指摘した、Windows 7とMac OS Xの機能比較記事を読んだライフハッカー読者のJさんが「確かにWindowsみたいに簡単ではないけど、昔のMacworldでメニューバーを隠す方法を順を追って説明していた」と教えてくれました。

この方法を使うと、メニューバーとDockを自動的に隠すかどうかアプリケーション毎に設定できます。例えば、テキストエディタでテストしてみたのですが、テキストエディタを起動してテキストを編集している時は、勝手にメニューバーもDockも隠れます。マウスをモニターの端に持っていって、違うアプリに切り替えると、後はそのまま表示され続ける、といった具合です。

この方法では、アプリケーションの動作に関わっている重要なファイル「プロパティリスト(拡張子.PLIST)」を編集します。ですので、編集前にプロパティリストのバックアップを取るのをお忘れなく。Macworldでの説明は少々古いものでしたので、今回はLeopard用にアレンジしたものにしました。

 

  1. 「起動中にはメニューバー(or Dock)を隠したいアプリ」を、右クリック(or Ctrl+クリック)し、パッケージの中身を表示を選択する。
  2. Contentsフォルダーを開いて「Info.plist」を開く。plistファイルの編集はXcode Toolsに含まれている『Property List Editor』で行えます。『Property List Editor』がインストールされていない場合は、こちらの「Xcode Toolsのインストール」を参照してください。テキストエディタで編集する場合はこちらをご覧あれ。 ※くれぐれもバックアップを取ってからにしてくださいね。
  3. Information Property Listを選択し、アイテムを追加します。
  4. 新しいKeyとして「Application UI Presentation Mode」を追加して、Valueを「4」にします。そうすると、Valueが「All Suppressed」に変わります。
  5. 090610_Infoplist-1.jpg

  6. 編集したプロパティリストを保存し、アプリケーションを立ち上げます。メニューバーとDockが自動的に隠れれば成功です!

アプリケーションの動作に関わるファイルをいじらなければならないので、ちょっと面倒かもしれませんが、作業的にはそんなに大したことはありません。以前紹介した『MenuShade』というアプリは、メニューバーが隠れているように見えるだけで、本当に隠れている訳では無いので誤解の無いように。Dockは設定で簡単に隠すことができますが、メニューバーもどうしても隠したいという人は、ぜひこの方法で試してみてください。

How to hide the menu bar and Dock [Mac OS X Hints]

原文/訳:的野裕子)