パノラマ写真作成ソフトの発達によって、パノラマ写真を作成するのはうまくやれば子供でも出来るくらいに簡単になりつつありますが、いくらソフトが発達しても肝心要な元の画像がいまいちだと、やはり加工後の出来上がりもいまいちだったりしますよね。そこで今回はパノラマ写真を上手に撮影するTipsをご紹介。

パノラマ写真撮影自体、昔ほどハードルが高くはないですが、うまく撮るためのガイドライン、というのはやはりあるのです。例えば、自然な感じに見えるパノラマ写真を作成するためには、複数の写真の露出レベルは同じであるべきです。フレームごとに露出が変わってしまうと空の色に一貫性がなく、ハイライトや影の混ざり具体がどうしても不自然になってしまいます。もしカメラにパノラマモードがある場合はそれを使うと良いかと思います。デジタル一眼レフを使っている方の場合は平均的な露出レベルをマニュアルで設定し、全ての写真を同じ露出で撮影してください。また露出を揃えるだけでなく、写真の端の部分が多少はかぶっている必要があることもお忘れなく。

パノラマ写真作成の際に、元の写真の端に映っている風景が多少は重複していることが重要です。重複している部分なしで撮影した場合、せっかく撮影したグランドキャニオンの画像に縦線が入ってしまう、という状況になりかねません。私の場合、重複させる部分はそれぞれ30%くらいです。それ以上あるほうが良い場合もありますが通常は30%もあれば充分です。15%くらいでも充分、という方も多数いますので、自分が撮りたい被写体の種類やカメラの種類なんかを考慮して実験を重ねてみるのが良いと思います。

ちなみに8つのTipsは下記の通り:

 

  1. カメラにパノラマモードがある場合は使用しよう。
    最近のカメラは便利な機能がたくさん付いてます。賢く使えば本当に便利。作例はこちら。Photoshopを使わずにこんな感じになります。
  2. 090601photo2.JPG

    Photo by Go Tsuneyama
    ※クリックで拡大

  3. 充分な重複スペースを確保しよう。
    上の説明通り、縦線はパノラマの敵です!
  4. 撮影の際にカメラの高さを変えないこと。
    合わせた際に、上下がずれているとそれだけ写真が小さくなってしまいますので。
  5. 設定はマニュアルで行うこと。
    上でちょっと説明したように、自動設定で撮影した場合、太陽や照明の位置などによって写真の明るさや色が変わってしまう場合があります。
  6. 動いているものがないかどうか確認。
    時間を置いて次の写真を撮ることになるので通行人や鳥などがダブって撮影されるとなんとも不思議なパノラマ写真になってしまいます。
  7. スーパーワイドアングルレンズを使う場合には要注意。
    魚眼レンズなどで撮った写真をつなげる際には、カナリのテクニックが必要。
  8. 上を見て、下を見て、右見て、左見て撮影開始。
    もしかしたら横に繋げるだけでなく上下に繋げてみるのもの面白いかも知れませんよ。撮影開始前に現場を要チェック。
  9. パノラマは横だけじゃない!
    パノラマというと横の印象ですが縦向きパノラマもなかなか面白い写真が出来ることがあります。ぜひ一度試して見て下さい!

さてさて、パノラマ写真撮影の準備は出来ましたでしょうか?

ネタ元(英語)の方では写真付で説明が書いてあるのでぜひそっちも読んで見て下さいな。

それでは、ハヴァナイスシュート!

8 Guidelines To Taking Panoramic Photos With Any Camera[Digital Photography School]

Jason Fitzpatrick(原文/まいるす・ゑびす)

B001803UYO
トダ精光 ケータイレンズ
K-180 FISH-EYE0.2倍

携帯のレンズに装着する魚眼レンズ


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