みなさんはもうWindows 7を使ってみましたか? ライフハッカー [日本版]でも「Windows 7 で 改良された機能ベスト10」や「Windows 7 RCにアップグレードしよう」などの記事で紹介しているので、試してみた人も多いことでしょう。米lifehackerでは、1週間Windows 7だけを使ってみて、あまり知られていないけれど使いやすい機能があることを発見しました。地味なものですが、これを知ってしまうともう二度とVistaやXPを使いたくなくなるそうですよ。いったいどんな機能なのでしょうか。

 

ライブラリでファイル処理が簡単に

以前のWindowsでは、ファイルやディレクトリを一つ一つ処理していましたよね。それが、Windows 7には、コンテンツごとにまとめられたライブラリというバーチャルロケーションができたために、ファイル処理がシンプルになりました。

ライフハッカーの読者おススメの同期ツールDropbox』で複数のコンピュータや音楽ファイルにアクセスするときの方法としては、外部からディレクトリを同期したり、コマンドラインでシンボリックリンクを作ったり、というのがあるのですが、ライブラリを使うともっと簡単だということがわかりました。『Dropbox』の音楽フォルダをミュージックライブラリに入れるだけなのです。

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フォルダをライブラリに加えたら、ファイルを開いたり、保存したりするダイアログボックスを使って、ライブラリの中の好きな場所にフォルダを置いておくことができます。

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よく使う機能はリストからアクセス

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Windows 7ではタスクバーのコンテキストメニューをなくし、代わりに、よく使う機能のリストを表示するようになりました。ドキュメント、タスク、ショートカットなどをリストに入れることができます。リストにアクセスするには、右クリックか、マウスの左ボタンでドラッグし、マウスの矢印を動かして選択してください。

IEのプライベート閲覧モードへ簡単にアクセスするには、アイコンを右クリックし、新しいプライベートウインドウを開いてください。Windowsの以前のバージョンでは、プライベート閲覧モードのショートカットを作ることができましたが、これとは少し違います。

手早くアクセスしたいサイトがある場合は、アドレスバーのアイコンをドラッグしてタスクバーの「ジャンプリスト」に入れてください。そうすれば、Firefoxが開いていなくてもすぐにサイトにアクセスできるようになります。

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タスクバーのスタイルをVista/XP風に戻す

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新しいWindows 7のタスクバーにどうも慣れないというのであれば、前のバージョンに戻してしまってはどうでしょうか。Windows 7ではそれが可能です。

タスクバーの中のスタートメニュープロパティに行き、小さいアイコンを使うように選択します。その次に、タスクバーの中からアプリケーションを外してください。アプリケーションはまとめない方がより前のバージョンに近いのですが、「タスクバーがいっぱいになったときだけまとめる」ことにすれば、Windows 7のいいとこ取りにもなりますね。

一連の作業をスクリーンショットで見たい人は、こちらからどうぞ。

アプリケーションを別のユーザーとして使う

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お気に入りのアプリケーションが複数のプロフィールをサポートしてなかったら、別のユーザーとして使うことになりますが、前のバージョンのWindowsではその手順が厄介でした。Windows 7では、Shiftキーを押したままアプリケーションを右クリックし、「Run as a different user」を選択すればよくなっています。

「Send To」メニューに隠れていたリストを表示

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「Send To」メニューをカスタマイズするには、アドレスバーに「shell:sendto」とタイプすればいいのを知っていますか? そうすれば、リストにショートカットを加えたり削除したりすることができます。この作業が、Windows 7ではもっと簡単になりました。

Shiftキーを押しながらファイルやフォルダを右クリックすると、通常はユーザーフォルダの中にあって隠れているリストが表示されます。意味もなくShiftキーを押して一覧を表示してみたくなってしまう機能ですよね。

壁紙を自動でシャッフル

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Windows 7には使ってみたい壁紙の種類がたくさんあって、なかなか一つにしぼれないですよね。そんなユーザーの気持ちを察してか、Windows 7では複数の壁紙を選択し、時間でローテーションさせることが可能になっています。また、ローテーションに入っている壁紙をスキップしたいときには、デスクトップ上で右クリックすれば、次の壁紙へ飛ばすこともできるんですよ。

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ユーザーアカウント制御が少しだけスムーズに

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VistaのUAC(ユーザーアカウント制御)は使いにくかったですよね。Windows 7ではUACが簡素化されて、使いやすくなりました。システムファイルをコピーするといった、ちょっとギークなオペレーションでさえも、一つのプロンプトでできてしまいます。それでも複数のプロンプトが必要な作業があった場合は、スタートメニューのサーチボックスに「uac」とタイプして、スライダーの段階を下げてみてください。

Windows 7をしばらく使ってみて、新たな発見はありましたか? コメント欄で教えてくださいね。

The How-To Geek(原文/訳:山内純子)

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月刊 COMPUTERWORLD 2009年7月号


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