写真を撮って、写真屋さんに出して、受け取ったらアルバムに整理して...10年くらい前までは普通にやっていたことなのに、随分昔のことのように思えます。今や、デジカメで写真を撮るのは当たり前。アナログに写真を焼いていた時代には想像もできなかったほど、デジタル写真には色々な加工や編集ができるようになりました。

米lifehackerでは「あなたの好きな画像編集ソフトは?」という読者アンケートを取りました。プロユースからフリーのアプリまで、数ある画像編集ソフトの中から、栄えあるベスト5に選ばれたのはこちらです!

1位 Adobe Photoshop (Windows/Mac, 有料)

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Photo by HVarga.

やはり、と言うべきでしょう。画像編集ソフトの王様『Adobe Photoshop』が堂々の1位です。

画像編集ソフトを語る上で、Photoshop抜きで語ることはできません。Photoshopが、デザイン業界において揺るぎない地位にあることは、今さら言うまでもないことですが、デザイナーではない普通の人も、加工した写真を見たら「これPhotoshopでやったんでしょ」と言うくらい、一般的な知名度も高いです。

また、世間の画像編集ソフトのほとんどの機能は、Photoshopがパイオニアとなって作ってきました。レイヤー機能やスライス機能、画像を拡大してピクセル単位で補正したり、様々なフィルターを掛けたり...、画像の編集に関して、Photoshopでできない事は、他のソフトでもできないと言っても過言では無いでしょう。この業界では、Photoshopが完全に不動の地位を築いているので、Photoshopのプラグインだけを作っているような会社もあるくらいです。

さてさて、気になる2位〜5位は以下にて。

Photoshop CS4
Photoshop CS4 (V11.0)
日本語版 アップグレード版 (Win)

Mac版はこちら

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2位 GIMP (Windows/Mac/Linux, フリー)

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GIMP』は長い間、Photoshopに対抗するオープンソースの画像編集ソフトとして君臨してきました。GIMPに欠点や欠陥があれば、誰かがすぐにそれを指摘し、すぐに改善される。そういうプロセスを繰り返して、GIMPは成長してきたのです。素晴らしく高い機能を備え、ビジネス的にも成功しているPhotoshopに対抗してきたからこそ、フリーソフトでありながら、GIMPはかなり洗練されたソフトになり得たのでしょう。色調補正や、レイヤー、チャンネル、パスの機能まで、すべてGIMPには搭載されています。Photoshopの機能も、ほとんどはGIMPでカバーされています。学生やフリーランスの人など、Photoshopには高くて手が出せない人は、GIMPでも十分だと思いますよ。

3位 Paint.net (Windows, フリー)

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Paint.net』は、ワシントン州立大学のコンピューターサイエンスの学生によるプロジェクトとして、 Microsoftの支援の元、独自に開発されたものです。 予想も期待も上回り、わずか6年の間に、このソフトは驚くべき成長を遂げました。レイヤーベースの機能やブレンド機能を搭載し、活発なサポートコミュニティによって開発されたプラグインもあります。『Paint.net』のインターフェースは、使い方が分かりやすく、無限アンドゥやミスショットの補正機能なども備えています。Windowsユーザーで、画像補正に慣れていない初心者の人にはオススメです。

4位 Picasa (Windows/Mac/Linux, フリー)

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Googleの「Picasa」が4位に入りました。これは、どちらかというと玄人受け(オタク受け?)するアプリになるのかもしれません。『Picasa』は、すごくシンプルな機能が多いので、例えばボタン一つでいかにもデジタル加工しましたというような効果を期待しがちな初心者の人には、ちょっと物足りなく思われるかもしれません。

ただ、デジタルに疎い人や、お父さんお母さん世代の人に「ちょっと写真を加工したいんだけど」と相談された場合は、『Picasa』をオススメした方がいいと思います。Picasaの色調補正機能やトリミング機能、その他様々な機能は、簡単に使える割に、安っぽい感じになりません。写真の細かい加工や補正ではなく、ザックリと色を変えたり、トリミングしたいという初心者の人には丁度いいと思います。

5位 Adobe Lightroom (Windows/Mac, 有料)

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Photo by M. Keefe.

Adobe Lightroom』は、Picasaと同じような機能のソフトです。同じAdobeでも、王者Photoshopのように、細かいピクセル単位での加工などはできません。『Lightroom』は、現代の素人デジタルカメラマンたちの暗室的なポジションを目指しているので、バッチ処理や色調補正機能に力を入れているようです。デジカメから写真をパソコンに取り込んだら、『Lightroom』に持っていって、チャチャッと加工して、ササッとプリント、みたいな使い方が向いていると思います。Photoshopは写真を一枚一枚細かく補正するソフト、『Lightroom』はバッチ処理で写真全部を同じようにまとめて補正するソフト、という風に使い分けるといいでしょう。

Adobe Photoshop Lightroom 2.0
Adobe Photoshop Lightroom 2.0 日本語版
Win&Macのハイブリッド版

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アンケートの投票はもう締め切られていますので、自分のお気に入りの画像編集ソフトが入っていない!とか、このソフトも使い易いよというオススメなどあれば、コメントにお願いします。

原文/訳:的野裕子)

Photoshop
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