インターネットはそもそも学者や研究者が知識やデータをやりとりするために始まりました。つまり、ウェブには知識を広げる可能性が無限大にある、ということです。ということで、今回は無料のオンライン教育を10個、紹介します。
1. プログラミングを学ぶ ウェブでもデスクトップでも、コーディングのスキルは身につけていて損しないスキルです。さらに、ウェブの世界ではプログラミングのスキルを教えたい、見せたいという人がたくさんいます。これを活かしてオンライン上で学びましょう。学びたいことがFirefox extensionでもプログラミング言語でも、本屋で分厚い本を買う必要はありません。例えば「Google Codeユニバーシティ」では、CSEプログラムというプログラムをおこなっており、コーディングについてかなり深いところまで学べます。米ライフハッカー編集部ではこの他にもウェブで学べるサイトを集めたので、好きなサイトを選んでみましょう。
気になる残りの9サイトは下記の目次からどうぞ。
2. MBA取得を目指す
2.MBA取得を目指す 自習によってMBAの教育内容を身につける方法を紹介している「The Personal MBA」。このサイトは「大学などのMBAのプログラムだけが、上級レベルのビジネス知識を提供するわけではない。自習することでも、人生や仕事で成功するコツは身につけられる」がモットー。マーケティングや会計、セールスなど興味に応じたおすすめのビジネス書が紹介してあり、定期的に更新されています。 ビジネススクールでは人脈作りや教授や先輩による指導(メンター制度)などのメリットがありますが、やる気や満足感を得るために必要なのは自分自身の努力、勉強だけ。まずは自習によるMBA教育で自分を高めてみては?
3. Ubuntuの使い方を学ぶLinuxユーザーの間でとても人気のあるUbuntu(日本語過去記事はこちら)ですが、何か疑問が生じた時の解決法は「フォーラムを検索してください」「Googleで調べてください」といった素っ気ないものばかり。これは「森のどこかにメープルシロップのもとになる樹液があるから探してみて。これが釘です」と渡されるようなもの。でも、コンピュータにUbuntuを入れたばかりの時にはガイドが欲しいですよね。そこで一番オススメなのが「Ubuntu Guide」。VLC のインストールやVLC playbackを手に入れる方法などのよくある疑問から、Sambaやリモート・プリントの設定まで載っています。また、作家のキール・トーマスさんはライフハッカー読者のために、著書の『こちらへ。
4. 新しい言語を学ぶ ウェブの世界には、新しい言語を学ぶツールがたくさんあります。例えば「Learn10」は、10個のボキャブラリーを、毎日メールで送ってくれます。その方法もiGoogleやiPhoneのページを通すなど、好きな方法を選べます。また、One Minute Languagesはポッドキャストのプログラムとしてレッスンを受けられます。またMango Languagesには100個レッスンがあり、パワーポイントのスライド形式でクイズなどを出してくれます。これなら本もいりません。もちろん本で勉強することは悪いことではありませんが、これらの方法ならちょっとしたコーヒーブレイクにも気軽に挑戦できますよね。
5. お互いの持つスキルを教え合う相手を見つける ライフハッカー編集部で作家のラミット・セティさんをインタビューした時に指摘されたのは、多くの人が自分のスキルの価値に気づいていないということでした。例えば英語のレッスンや基本的なソフトウエアの使い方を教えられる、ということもスキルになります。「TeachMate」というサイトでは「ロシア語を教えられる人が、そのお返しに相手から料理を学ぶ」といった、お互いのスキルを教え合うためのマッチングのサイトです。または、このサイトでうまく見つからない場合はCraigslistを使ってみてください(使い方についてのライフハッカーの過去記事はこちら)。日本ならリクルートの「おしえるまなべる」というサイトがありますね。
6. 「Academic Earthと YouTube EDUを活用する 無料で講義が見られるデータベースがあるなんて虫がよすぎる話かな、と思うかもしれませんが、あるんです。「Academic Earth」は、有名な大学の講義が集まったサイトで、他の人との共有なども自由にできます。「YouTube EDU」はもっと有名なサイトですね。どちらのサイトも単独の講義と、コース全ての講義を提供しているので、ぜひチェックしてみてください。残念ながらまだ日本語のコンテンツはあまりないようですが、これから増えていくかも。
7. いろんな種類の写真の撮り方を学ぶ「Photojojo」や「 Digital Photography School」は、ライフハッカーでもよく紹介している便利なサイトです。これらのサイトには、すごく写真撮影に詳しい人むけのコンテンツ(フォーラムやディスカッションのページなど)もありますが、多くがDSLRを使い始めたばかりの人や通常のカメラを使っている人も、日々の写真撮影で使えるテクニックの紹介になっています。ライフハッカーでもオリジナルの記事として写真家のスコット・フェルドスタインさんにDSLRカメラのマスター法をパート1、パート2として紹介してもらっています。また、デビッド・ポーギューさんや米ライフハッカー編集部が独自で考えた写真のコツの記事もあります。なお、撮影した写真をFlickr に投稿するのも楽しみの1つですね。
Photo by Marcin Wichary
8. 大学のリベラルアーツ教育を学ぶ大学で学ぶ勉強のテーマは単位をとれば終わり、というものではありません。せっかくなので、興味に応じて大学が無料で提供しているリベラルアーツの教育を受けてみましょう。多くの大学がオンラインの無料のデータベース、イメージギャラリーなどを含めて、大学時代に学びたかったような内容を教えています。一例を挙げると下記のとおり。
- Texas A & Mの「Picasso Project」
- 地理学が好きな人むけ:アリゾナ大学の「Hirise」というツール高解像度のイメージを見られるサイト
- カリフォルニア大学バークレー校の「The World Wide Panorama」(3Dで世界が見られます)
より詳しく知りたい!という人は編集部のウェンディ・ボズウェルさんが作ったリストを参考にしてみてください。
9. 楽器を習う 先生の家や音楽教室で楽器を習うのはちょっと・・・という人には、ネット上で楽器を教えてくれるサイトを活用するのがおすすめ。特に、ギターを習いたい人むけには、ビデオやオーディオ、グラフィックのツールがたくさんあります。編集部のアダムさんはライフハッカーの過去記事でいろんなオンラインのツールを紹介しているので参考にどうぞ。また、楽譜の読み方などの基本を学びたい人向けには、リッチ・アダムさんの「Musictheory.net」が便利です。このサイトはフラッシュでキーやコードなどの基本について教えてくれます。
10. オンラインで大学の単位をとる 多くの大学が、コースをネット上で公開するなどオープンソースになり始めています。これらのコースでは、お金を払った人は単位を取ることができます。単位をとるかとらないかは別として、マーケティング、デザイン、プログラミングなどの教育をネット上で受けられるのはとても価値のあることです。そのフィールドを本気で極めたい人も、ちょっとかじってみたい人も、大学のコースを無料で受けられるのはとても意義あること。米ライフハッカー編集部ではオンラインで無料で受けられる大学の教育をまとめて記事にしています。その記事のネタもとの「Education Portal」というサイトの10大学の無料のオンラインコースも参考にしてみてください。自宅でコーヒーを飲みながら、座り心地の良い椅子に座って講義を受けるなんて、魅力的ですよね!
今回のオンライン教育特集、いかがだったでしょうか? 今後こんなオンライン教育のことを教えてほしい! こんな面白いものがあるよ! など、みんなに役立つコメントをぜひお寄せください。
Kevin Purdy(原文/訳:阿久津美穂)
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