エンジニアのRick Jelliffe氏による1年間にわたる、「Living Smaller」(「ミニマムライフ」ともちょっと違うニュアンス。「ものもストレスも増やさない生活」とか「モッタイナイ生活」とでも言いましょうか)のレポートが、「O'Reilly Broadcast」で紹介されていました。なにかが壊れても新品を買うのではなく、すでにあるもので代用したり、がむしゃらに働くことを止めたり。
そうしたいと思ってもなかなかできない生活ですが、Rick Jelliffe氏が1年間実行したことを簡単に紹介すると...
- 移動で使うのは公共交通機関だけ
- 使わない電球は取り外し
- パンは自分で作る
- ダンプリングも作って冷凍
- ガジェットを買わない
- CDも買わない
- 薄型テレビも買わない
- 自宅の電話もない
- インターネットもない
- ケーブルテレビだってない
- 新しいアートも買ってない
- お酒(ジン)もない
- 海外に渡ったのは1回だけ(のっぴきならない件で)
- 飛行機には2回乗っただけ(両親が80歳になった記念の旅行で)
- 飛行機に乗るような仕事は断る
かなり極端な実践ではありますね。さてそんな生活を1年間続けた結果、彼が得られた答えとは、
「そんな生活にもかかわらず、SC34のワーキンググループへは十分参加できたよ(パスポートはうっかり失効させちゃったけどね...)。1年間の「Living smaller」を通じて導き出されたのは「非常に平穏な生活を送れる」ということ。ラットレースのようなドタバタにまったく関わらないとは言わないけど、労働時間以外は焦ることなく過ごせるよ」
彼の生活のコンセプトは、この不況のいまこそ役立つものなのかもしれません。すべてを実践するのは現実的ではないかもしれませんが、気になった人はちょこっとずつ「Living smaller」を取り入れてみてくださいね。
2008: my year of living smaller [O'Reilly Broadcast]
Gina Trapani(原文/訳:常山剛)
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