Linuxってなに? WindowsやMacとの違いや使い方までお答えします

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どのオペレーティングシステムを使うべきか?

一部の人たちの間では、この質問は論争をよび起こします。そして、GUIかコマンドラインか、現代的なUIか古典的なメタファーか、Windows 10のメリット・デメリット、LAMPかIISか、といった熱い議論があとに続きます。とはいえ、多くの人にとって、この質問はの意味するところは、WindowsかMacか、ということになるはずです。

Windowsユーザーなら誰でも知っていることですが、Windowsは時間が経つほどにさまざまな問題が生じてきて、いつしか使い物にならなくなる日がやってきます。また、ふいにWindowsの更新プログラムの適用が始まり、その長いプロセスを待つ間、まともに仕事ができなくなってしまうのです。

さらに、Windowsにはウイルスやマルウェアの問題が常につきまといます。多くの人がウイルス対策ソフトに貴重なお金を費やしています。最悪の場合、ウイルスを駆除するためにパソコンを修理に出すハメになります。こうしたすべてのプロセスの間、あなたは仕事ができなくなるでしょう。一方、AppleのMacOS製品は、Windowsに見られるような脆弱性の問題は少ないものの、かなりいいお値段がします。

しかし、WindowsとMacだけがオペレーティングシステムではありません。無料で使えて、ウイルスやマルウェアの影響を受けにくい、もう1つの選択肢が存在します。そのオペレーティングシステムの名は「Linux」です。Linuxって何? 以下に説明します。

Linuxとは何か

Linuxとは、Microsoft WindowsとMacOSの無料の代替物です。Linuxの歴史は、1990年代半ばに、当時学生だったLinus Torvalds氏がディスクドライバーをつくるために、Minixファイルシステムを解読しはじめたことに端を発します(Minixは、POSIXに準拠したUnix系のオペレーティングシステムで、1987年に公開された)。

Torvalds氏のプロジェクトは最終的に、のちにLinuxカーネルとして知られるものを生み出します。カーネルとは、オペレーティングシステムのさまざまな機能に基本サービスを提供する中核部分のことです。Linuxのカーネルは、モノリシックなUNIX系システムで、いつしか世界最大のオープンソースプロジェクトになりました。

Linuxは「できる」プラットフォーム

Linuxで仕事ができるのか心配な人は、平均的なユーザーがパソコンで何をしているのか、Linuxがそのニーズをいかに満たすことができるのかを見ていきましょう。一般的なユーザーはパソコンを以下の用途に使っています。

5年前には、こうしたタスクはそれぞれ別のアプリケーションで処理されていました。 今では違います。最新のコンピュータ環境では、多くのタスクがブラウザに移譲されています。 Facebook、Google Docs、Netflix、Outlook 365 …。こうしたサービスはすべて、Chrome、Firefox、Safari、Internet Explorerといったブラウザ上で利用できるようになっています。各ブラウザはとても良い仕事をしており、ユーザーのニーズによく答えています。また、サービス側も、それぞれのブラウザによく対応してきています。

平均的なユーザーがほとんどの時間をブラウザ内で過ごすようになるにつれて、その背後にあるプラットフォームの重要性は低下しています。そのことを念頭に置くと、Windowsのように脆弱性を抱えていたり、余計なアプリがたくさん入っているプラットフォーム以外のプラットフォームを使うことは理にかなっていませんか? それこそがLinuxです。また、Linuxはオープンソースなので、無料で使えるだけでなく、ユーザーが変更をほどこし、独自のディストリビューションとして再配布することもできます。

Linuxはカスタマイズして共有できる

ソフトウェアは、基本的にプロプライエタリとオープンソースの2種類に分けられます。プロプライエタリ・ソフトウェアは、アプリケーション(またはオペレーティングシステム)のソースコードは公開されません。一方、オープンソースのソフトウェアは、ソースコードも自由に利用することができます。一般のユーザーは、OSを自分で書き換えようとは思わないでしょうが、Linuxが無料で手に入るのはこの自由度のおかげでもあります。

Liuxはオープンソース・プラットフォームなので、ソースコードを誰でもがダウンロード、変更、再配布することができます。また、Linuxディストリビューションを構成する各パーツをダウンロードし、変更を加え、自分独自のディスリビューションを作り上げることも可能です。

この「ディストリビューション」というところが、初心者が混乱するポイントだと思います。上で述べたように、Linux自体はオペレーティングシステムのカーネルにすぎません。実際に使用するには、以下のような、さまざまな機能レイヤーを追加する必要があります。

開発者は、異なる機能を実現するために、こうしたレイヤーを付け加えたり、あるシステムを別のシステムに置き換えたりします。こうして、ディストリビューションとよばれる独自バージョンのLinuxが作成されます。人気のあるLinuxディストリビューションには以下のものがあります。

利用可能なLinuxディストリビューションは(文字通り)何千もあります。 Linuxのどのディストリビューションが人気があるのか知りたい人はDistrowatchを見るといいでしょう。

デスクトップ環境の違いを知る

それぞれのLinuxディストリビューションにおける最大の差異部分は、デスクトップ環境です。多くのユーザーは、WindowsとMacのデスクトップがどんな感じかご存じのはず。

それらと外観も動作も非常によく似たLinuxデスクトップがあることに驚く人もいるかもしれません。一方、非常にユニークなルック&フィールのデスクトップもあります。たとえば、GNOMEデスクトップ(下図)です。とても現代的なユーザーインターフェースを持ち、デスクトップ上にはほとんど何もありません。ですので、ユーザーはアプリケーションの作業に集中することができます。効率を最大化してくれるミニマルなデスクトップ環境といえます。

openSUSEにおけるGNOMEデスクトップ。アクティビティ画面を開いたところ

ところで、デスクトップとは何でしょうか?

一般的にデスクトップは「Appleメニュー」「アプリケーションメニュー」「メニューバー」「ステータスメニュー」「通知センター」「クリック可能なアイコン」「一種のパネル(またはドック)」などの要素で構成されています。こうした要素の組み合わせで、ユーザーがコンピューターとやりとりをしやすくしたのがデスクトップです。デスクトップは必ず、こうしたパーツの組み合わせで構成されます。Linuxも例外ではありません。GNOMEなら、GNOME Dash(アプリケーションメニューのようなもの)、トップバー(Appleメニューバーのようなもの)、通知センターがあり、さらに(拡張機能を使って)カスタマイズ可能なドックを追加することもできます。 デスクトップ環境がなければ、コマンドラインを使わなければなりません。率直に言って、それはおすすめできません。

最も一般的なLinuxデスクトップ環境は以下。

ほかにもたくさんのデスクトップ環境がありますが、上記のものが最も人気があり、ユーザーフレンドリーで信頼性も高いと評価されています。デスクトップを選ぶときは、自分のニーズを考えてください。たとえば、KDEデスクトップはWindows 7に近い機能を提供します。CinnamonとMateは似ていますが、現代的な外観ではありません。Xfceは非常に軽いデスクトップなので、ハードウェアの速度が遅い場合は、優れたソリューションとなります。また、GNOMEはミニマリストの理想であり、仕事の邪魔になるようなものはほとんど取り除かれています。

デスクトップ環境は、アプリケーションとやりとりする場所でもあります。そう、次は私たちにとって最も重要なテーマをとりあげます。

アプリケーションは大丈夫?

かつては、アプリケーションこそがLinixの論争ポイントでした。WindowsユーザーにLinuxの話をすると、「LinuxではWindowsアプリケーションが使えないじゃないか」と言われたと思います。しかし、それは必ずしも真実ではありません。Wineと呼ばれる互換レイヤーのおかげで、Windowsアプリケーションの多くがLinuxでも動作します。完璧なシステムではなく、誰にでもおすすめできるものではありません。しかし、LinuxでWindowsアプリケーションの多くが使えるようになるのは本当のことです。

また、Windowsアプリケーションを使わなくても、次のような代替アプリケーションを使うことができます。

Linuxには数十万の無料アプリケーションがあり、簡単にインストールできます。さらに最近のディストリビューションは、GNOMEソフトウェアやElementary AppCenterなど独自のアプリストアを備えていて、ソフトウェアのインストールが非常に容易となっています。最近のLinuxディストリビューションでは、アプリストアはたいていデスクトップメニューのなかにあります。アプリストアを開けば、次のようなアプリが見つかります。

Linuxを試すには?

Linuxは無料で使えて、信頼性が高く、安全で使いやすいオペレーティングシステムです。もう、何の問題もない? いいえ。あなたがプロプライエタリなアプリに依存している場合は問題があります。Linuxにそうしたアプリをインストールできないことがよくあります(Wineを使ったとしても)。

では、「自分にとってLinuxが使い物になるのかどうか、どうやったらわかるのか?」と知りたくなるはず。Linuxはこの問題にも解答を用意しています。大半の Linuxは「ライブディストリビューション」を配布しています。

ライブディストリビューションのISOイメージをダウンロードして、CDやDVDに焼いたり、USBメモリにコピーし、パソコンのCD/DVDドライブやUSBポートに差し込めば、そこから直接Linuxを起動できます。オペレーティングシステムをインストールせずに、ライブディストリビューションをRAMから直接起動するので、ハードドライブには何の変更も加えられることはありません。

このやり方でLinuxを使えば、すばやくそのオペレーションシステムが自分のニーズに合っているかがわかります。初期のころと違い、大半のLinuxディストリビューションを使いこなすのにコンピューターおたくになる必要はありません。Linuxについてさらに詳しい情報を知りたければ、Distrowatchを開いてください。地球上で利用可能なほぼすべてのLinuxディストリビューションをダウンロードしたり、解説を読むことができます。

どうでしょうか? これでLinuxについて興味が湧いたり、全体像がわかったのではないでしょうか。これでLinuxという単語が会話ででても、もう心配ありませんね。

Image: World Top Best/YouTube

Source: Ubuntu Linux, Linux Mint, Elementary OS, OpenSUSE, Fedora Linux, Arch Linux, Debian, Manjaro, CentOS, Ubuntu Linux, Distrowatch, GNOME, KDE, Cinnamon, Mate, Xfce, Wine, LibreOffice, Mozilla, Chromium, Google, The GIMP, Audacity, GNOME

Jack Wallen - Lifehacker US[原文

(訳:伊藤貴之)