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燃え尽きない「やる気」を心の中に持ち続ける方法

author Fast Company/訳:春野ユリ
燃え尽きない「やる気」を心の中に持ち続ける方法
Image: Shutterstock

燃え尽き症候群がどんな状態か、多くの人は経験があるはずです。

そして、燃え尽き症候群になる原因は、自分を酷使することだともほとんどの人は理解しています。

「予定より遅れている。いくらやっても足りない。時間がない」そんなことをこれまで何度考えたことでしょう。

しかし、「なぜ自分は無理をしているんだろう」と自分に問いかけたことはあるでしょうか。

この問いかけの答えは簡単には出せません。

恐れをモチベーションにするデメリット

ところで、モチベーションの燃料は、再生不可能なものと再生可能なものがあります。再生可能な燃料は持続可能なエネルギーを生み出しますが、再生不可能な燃料は燃え尽きてしまいます。

そのことに気づかず、多くの人が再生不可能な燃料である「恐れ」をモチベーション源にしています。

競争に対する恐れ、失敗に対する恐れ、時間切れに対する恐れ、欠乏に対する恐れ、失望に対する恐れ。

自分は十分に賢くなく、十分に優秀でなく、十分にクリエイティブでなく、十分な力を持たず、十分な価値がなく、十分な才能がないという恐れです。

恐れをモチベーションにすると、短期的には有効かもしれませんが、いずれは燃え尽きてしまいます。次の解決すべき問題、次の達成すべき目標、次に自分の能力を証明するものを常に探している緊張した状態が続くからです。

意識は欠けているものに集中しています。このような状態に慣れてしまうと、リラックスしにくくなり、リラックスすると罪悪感を感じるようになります。

モチベーションの再生不可能な燃料は、身体に感じられる多くの収縮を生み出します。

昇進がかかっている重要なプレゼンテーションをしようとしているところを想像してみましょう。

そのとき、身体はどのような感じでしょうか。神経系が緊張し、呼吸が浅くなり、胸や喉、胃が熱くなることに気づくかもしれません。ここから先は、予期せぬメールが来ただけでも、「逃避・闘争・すくみ」の反応が起こります。

体内で活性化した恐怖は、虎に追いかけられているときと自我のアイデンティティが傷ついているときを区別しません。どちらも命の危険を感じ、パニックの警鐘を鳴らします。

再生不可能な燃料をモチベーション源にしていると、少しでも不確実なことがあると不安になります。そうなると、最善を尽くして人や状況をコントロールし、予測しようとします。

そして、せまりくる不幸な運命を心の中で作り出すことで、「もし○○が起こったら」とか「最悪のシナリオ」を想定して、未知のものから身を守ろうとする誤った感覚が生じるのです。

このような状態で仕事をすると、燃え尽き症候群になるだけでなく、インスピレーション、創造性、あらゆる可能性を活かせなくなります。

言うまでもなく、こうなると、自分の能力を最大限に発揮できません。

燃え尽き症候群にならずにより多くのことを達成できるようにするモチベーションを持つために、再生可能で持続可能な燃料を取り入れる簡単な方法を3つご紹介します。

「好きで得意なこと」をする時間を増やす

人間は、ユニークな才能(身に着いていて楽しんで使っているスキル)と、使えても楽しめないスキルを使っています。楽しいと感じるときは、ゾーンに入っていることがわかるはずです。

そんなときは、仕事をすると疲れるどころか、エネルギーをもらっています。バスケットボールのスター選手がゲームを楽しんでいる姿や、エンジニアが技術的な問題を解決することを楽しんでいる姿を想像してみましょう。

楽しむことよりもさらに強力なのは、自分の仕事が好きなことです。

自分の仕事が好きだと、モチベーションの最もエネルギーに満ちた再生可能な燃料になります。

さらに、生産性も向上します。

「この仕事が本当に好きだな」と感じると、インスピレーション、創造性、可能性を無限に手に入れることができるからです。

アクション:日々の活動をすべてリストアップしましょう。

2列x2行の表を作り、列のタイトルには「好きなこと」と「好きでないこと」、行のタイトルには「得意なこと」と「得意でないこと」のラベルをつけます。

左上の 「好きで得意なこと」に入ることに使う時間を増やす方法を見つけてください。この欄にあることをしているときは、才能のゾーンに入ります。

個人的なビジョンとミッションにつなげる

失敗への恐れや自分の能力を示すことより、広がりのあるビジョンと使命感を取り入れましょう。自分がして意味があることに意識を集中させましょう。

自分のビジョンが実現したときの様子を想像し、それを心に焼き付けましょう。

それぞれのタスク、課題、目標が自分のミッションに結びつくか考えてみましょう。

ToDoリストにあるタスクに済の印をつけていくだけだったり、常に忙しくするのではなく、すべての行動をミッションやビジョンに結びつけることで、インスピレーションとエネルギーを得ることができます。

「なぜ」それをするのかよくわかっているほど、やり方は山ほど見つかります。

アクション:ToDoリストを消化する前に、このプロジェクトのビジョンを深く考えましょう。

このプロジェクトが自分や会社にとって重要だという使命感に結び付けるのです。

神経系がリラックスしてオープンになり、呼吸が落ち着き、身体に安らかさと安心感が流れ込んでくるのを感じましょう。

意識は問題ではなく解決策に移行します。

この状態で最初のタスクに臨むと、どれほど気分が違うか確認しましょう。どれほどのインスピレーションとエネルギーを感じるでしょうか。

神経系をリラックスさせる時間を作る

神経系を調整して穏やかで落ち着いた気分で過ごすことは、常にタンクに十分な燃料があるようにする方法の1つです。

奮闘したり燃え尽きることに慣れている多くの人は、休暇中でも休んだ気がせず、本当にリラックスする方法を知りません。

これは、神経系が疲れきっていて、リラックスするよりも燃え尽きる方が楽だと感じている証拠です。

残念ながら、これは、過剰な刺激を受けた神経系にはよくあることです。身体は反復して学んだことを繰り返します。

穏やかで、落ち着ついた、何もない状態ではどうすればいいのか、身体がわからなくなっているかのようです。

燃え尽きずに自分の最高の状態に到達したいなら、神経系を解きほぐしましょう。

アクション:カレンダーにリラクゼーションの時間を入れましょう。

具体的には、外を散歩する、自然の中で過ごす、意識的に深呼吸する、瞑想、ヨガ、音楽鑑賞、読書をする時間をスケジュールに入れます。

リラックスするために運動をするなら、自分をギリギリまで追い込まず、深く呼吸して身体の感覚とつながるようなペースで行うことが大切です。

そうでないと、神経系を穏やかなリラックスした状態にしようとしているのに、逆に無理をさせることになります。

自分に次のように問いかけてみましょう。

  • どんな燃料を取り込んでいる?
  • ミッション、ビジョン、遊び、好きな仕事など、再生可能な燃料を取り込んでいる?
  • 何らかの目標に到達するまで満足できない感覚、時間切れや失敗や敗北への恐れなど、持続可能でない燃料を取り込んでいない?

取り込む燃料の質が、結果の質を左右します。これは、燃え尽きずに多くのことを達成する重要な要因です。


Originally published by Fast Company [原文

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