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印南敦史の「毎日書評」

充実した1日をつくる朝にするべき「6つの習慣」

author 印南敦史
充実した1日をつくる朝にするべき「6つの習慣」
Photo: 印南敦史

FRIDAY FORWARD フライデー・フォワード あなたの可能性を引き出す52のヒント』(ロバート・グレイザー 著、田村加代 訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は、マーケティング代理店、アクセラレーション・パートナーズの創業者兼CEO。

本書は、およそ40人の社員に向けて毎週金曜日に送っている「フライデー・フォワード」というニュースレターがベースになっているのだそうです。当初は「フライデー・インスピレーション」と名づけ、読む人が元気になるだけでなく、一歩突っ込んで考えさせられるエピソードを選ぶように心がけたのだとか。

それが好評だったため、登録すれば購読できるようにした結果、いまでは毎週、60カ国以上の国で合計20万人を超える人に読んでもらえているというのですから驚きです。

「フライデー・フォワード」が好評を得た理由は、おそらく、メッセージの内容が成長の足がかりになること、ふだんの生活に応用できることだと思います。

現実離れしたトピックは選びません。自分のコンフォート・ゾーン(居心地の良い範囲)を押し破り、自分の限界を問い直すことを促すエピソードばかりです。

成長は努力なしにはあり得ません。良い変化は、挑戦を促すはたらきかけがあってこそ起こるのだと、私は固く信じています。(「はじめに」より)

著者は本書の活用の仕方として、「朝の時間を、目的意識を持って、ポジティブな心構えで過ごすために本書を活用すること」をすすめています。

どのメッセージの根底にも、気づきや学びを与える主題があるため、それらを朝の思索やジャーナリング(頭に浮かぶことを書き出す手段)に生かしてほしいというのです。

そこできょうは第2章「知性のキャパシティを広げるーーしなやかな心構えで、積極的に学ぼう」のなかから、「早起きは得する」に焦点を当ててみることにしましょう。

早起きは得する:自分に合った朝の習慣をつくる

「朝の時間を充実させれば、人生はおのずと充実する」

ハル・エルロッド(アメリカのライフコーチ、著作家、基調講演者)

(99ページより)

ここで紹介されているのは、アメリカのライフコーチであるハル・エルロッドによる朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド(鹿田昌美 訳、大和書房)。

数年前にご紹介したことがありますが、「朝の習慣がいかに自分の人生を好転させたか」についてまとめたベストセラー。成功者たちのルーティンにあった要素をすべて取り入れ、朝一番のルーティンを独自に考案し、それを「ミラクル・モーニング」と名づけたのです。

結果的にはそれが大きな評価を受けることになり、朝の習慣のおかげで毎日の生産性が上がった“早起き愛好家”の輪が、本書の影響で広がったのだそう。(99ページより)

朝の時間を充実させる6つの要素「SAVERS」

ところでエルロッドはここで、朝の時間を充実させるルーティンの6つの要素を「SAVERS(セイバーズ)」と呼んでいます。それぞれを確認してみましょう。

1 Silence(静寂):

瞑想、祈り、内省、深呼吸など。あるいは以下に続くほかのステップと組み合わせて感謝の気持ちを表してもいい。

2 Affirmation(自己の肯定):

自分をポジティブに表現する言葉を反復し、前向きの心構えと自信を培う。

3 Visualization(視覚化):

想像力を働かせ、自分が達成したいゴールや、とりたい行動を具体的にイメージする。

4 Exercise(運動):

血行を良くし、心拍数を上げる運動を、たとえ数分間でも行う。ストレス対処能力や集中力を高めるなどの効果大。

5 Reading(読書):

自己啓発書や、心を豊かにする読み物を最低10ページ読む。本書を活用してもOK。

6 Scribing(ジャーナリング):

毎日書く。日記でもいずれ本にまとめたいものの一部でも、あるいは頭に浮かぶことを次々に書き出してもいい。(以上101〜102ページより)

どれも簡単に応用できるものばかりですが、高いレベルで結果を出し続けている人であればほとんど誰でも(いわゆる“夜型”の人を除いて)朝のルーティンを決めているのだと著者はいいます。

具体的には、早起きして、周囲に対し、防衛戦ではなく攻略戦で臨むというのです。つまりは自分にとって最も重要なことに意識を集中させ、目的意識を持って1日をスタートさせるわけです。たしかにそんな気持ちで朝を迎えれば、充実した一日を過ごすことができそうです。

しかもそういう人は、その日その日の状況に振り回されることなく、自分の毎日をしっかり管理しているもの。

「起床時間を早めるなんて無理」だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし著者は自身の経験から、「むしろ早起きしないなんて、もったいない」と考えているそうです。(101ページより)

簡単に揺るがない大きな変化を生むには、むしろ小さなことから始めるべきだと著者は主張しています。小さな、しかし目的のある変革を積み重ねていくことが大切だということ。本書は、そのための手助けをしてくれるわけです。

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Source: ディスカヴァー・トゥエンティワン

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