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おとなパンダーさん

謎の新連載【おとなパンダー】作者に聞く「なぜパンダ?」

author 聞き手: ライフハッカー[日本版]編集部 田中裕康 構成: saori
謎の新連載【おとなパンダー】作者に聞く「なぜパンダ?」
©岡山進矢

昨日、ライフハッカーで突然始まった新連載四コママンガ「おとなパンダーさん」。

ゆる〜い独特な雰囲気ながらも、どこかシュールでクスッと笑ってしまう…これまでのライフハッカーにはない不思議な世界観に驚いた人も少なくないかもしれません。

今回は「おとなパンダー」の生みの親(作者)、岡山進矢さんにライフハッカー編集部がインタビュー。謎のパンダの正体(?)や今後の展開、さらに多彩なフィールドで活躍している岡山さんご自身のライフハック術まで、根ほり葉ほり聞きました。

岡山進矢 (おかやま・しんや)

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1972年熊本生まれ。東京在住、沖縄好き。多摩美術大学染織デザイン科卒業後、広告プロダクション勤務を経て独立。主にグラフィックデザイナーとして仕事をする他、雑誌や新聞、広告等でイラストレーターやライターとしても活動。Tシャツグラフィックブランド「エスケープ・ゴースト」主宰。泡盛好きが高じ泡盛関連のデザインや執筆、ラジオ番組制作なども行う。マンガはこれまでHot-Dog PRESS(講談社)、PASO(朝日新聞社)などで連載したほか、日経DUAL(現・ 日経xwoman DUAL)で本連載の前身となる「パンダ親父」を連載。某ワクチン2回接種済み。

――のっけからパンダが出てきて急に話し出す、意味の分からない四コママンガ連載が始まりました。読んでみても正直「?」しか頭に浮かばないのですが、まずこのパンダは一体何者なのでしょうか?

あ、えーっと、これ、僕が答えるんですよね?(笑)

――もちろんです(笑)。連載の経緯含めて、教えてください。

そうですね、まずこのパンダは以前「日経DUAL(現・ 日経xwoman DUAL)」という働くママ・パパ向けメディアで5年ほど連載していた四コママンガ「パンダ親父」と、僕が主宰しているTシャツブランドのホームページで連載していた一コママンガの設定を合体させたキャラクターなんです。

――「パンダ親父」は、パンダのお父さんと、くまとうさぎの子どもたち、人間の奥さんが登場する作品ですよね。これもこれで、自分で言っていて意味がよくわかりませんが。

ですよね(苦笑)。まあ細かいことは置いておいて、「パンダ親父」は子育て世代に向けたほのぼのマンガでした。

当時から僕のネタはふわっと投げかける、みたいなテイストでやっていました。例えるなら、100人読んでくれたとしたら2、3人が爆笑してくれるネタ、といいますか。読者の人にとっては不親切なギャグを書きがちという悪い癖がありまして…。

これが、大人でウィットに富んだユーモアが好きな人が多そうなライフハッカーの読者に意外とハマるのでは?と思い、編集部とお話しして、連載させていただくことになりました。

日経DUALで書いていた「パンダ親父」は単行本を一冊出すくらい世界観、キャラ設定をある程度作ってきたキャラクターでした。一方で、Tシャツブランドで展開していたほうのキャラも個展開催やグッズ展開などをしてきました。

今回は、そのいずれの良さも生かしながら、両方の命を合体して吹き込んだ連載になれれば、と思っています。

▼「パンダ親父」の単行本はこちら(吉田戦車さんが帯で“やや絶賛”しています)

パンダに感じた不思議な魅力

――改めて聞きますが…なんでパンダなんですか?

この質問、本当によく受けるんですけど、ちゃんと答えられたことがなくて(苦笑)。元々、先ほどお話ししたようにTシャツブランドのキャラクターとしてパンダを描いていただけなんです。

パンダってすごい不思議なキャラクターだと思いませんか? 白と黒で書き分ければ割とどんなデザインでもパンダになるし、逆にパンダに見えているはずの白と黒で遊ぶと別のものに見えたりして、遊びが加えられる。

そのあたりが面白くて、デザインでパンダを多用するようになったんです。

――めちゃくちゃパンダ好き、というわけでもないんですか?

実は、パンダの実物を見たのは比較的最近で、「パンダ親父」の連載を始めて2年目くらいのとき。子どもを上野動物園に連れていったときに初めて見ました

かわいいですよね、僕の作品の中では親父ですけど(笑)。

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「おとなパンダー」第1回の一コマ。月が際立つ色使いと構図
©岡山進矢

「おとな」を幅広く解釈していきたい

――あらためて、「おとなパンダー」はどんなマンガですか? 今後の展開はどうしていきたいとお考えですか?

「おとな」という言葉って、広義に捉えると面白いと思うんです。

いわゆる褒め言葉でもあるし、オチに使えるような言葉でもある。「おっとなぁ〜!」って言われるとツッコミや茶化すような意味合いもあったり。その感じをこの世界で定義づけしつつ、表現していければなと思っています。

――「大人=カッコいい、成熟している人」といった真っ当なイメージもありますけど、おとなパンダーはちょっと抜けているところも含めた“おとな”、という感じでしょうか。

そうですね。ライフハッカーというメディア自体、そのカッコいいという意味での大人、というキーワードが似合うと思うんですが、そこで引っ掛かり(共通点)を作りつつ、「おとな」という言葉を拡大解釈して、このマンガで表現していけたらと思っています。

他のマンガで他のキャラクターが言っても面白くないようなセリフも、この「おとなパンダー」ではその独特の世界観、キャラがあいまって、「なんか面白いよね」みたいな。

爆笑するようなギャグを飛ばすとか、派手さがあるわけではないと思いますが、読者の皆さんとはそんな空気感のやりとりができるといいな、と思っています。

…曖昧ですみません、カッコよくまとめてください。すごい真面目な目つきで言ってた、とか(笑)。

その人らしく幸せに過ごせるきっかけになれば

――おとなパンダ―は、読者にどんなライフハックを教えてくれるのでしょう?

直接的に意識改革を促したり、情報を伝えるというわけではないと思いますが、のんべんだらりん、とやっているその姿を通して、その方の背負っている荷物を下ろしたり、こんなこともあるんだ、と気づきを与えるきっかけになれば、と思っています。

その人の力で、その人らしく幸せに、活躍できるきっかけ、というか。あ、カップラーメンを豆乳で作るとおいしくなるよ、みたいなお役立ちネタとかは提供できるかもしれませんが(笑)。

――そういうネタも期待してます(笑)。今の時代、生産性、効率性を求めすぎて、ワクワク感や楽しさ、みたいなものが置き去りになって疲れてしまうこともあります。そんなときは、ちょっと一息、力を抜くことも大切。そんなメッセージを届けてくれそうですね。

ライフハッカーを読んでいるくらいのすごい人たちなら、こんなマンガからでも何かを読み取っていい解釈をしてくれるんじゃないか、って勝手に期待している部分もあります。

思わずニヤっとしてしまう展開、というか。解釈の梯子を外されてじわじわと変な空気が漂いながらも、トータルで面白かった、という感じになることってあると思うんです。

キャラの空気感、リアルさ、今の時代性なんかも反映してたりすると、膨らみが出てきて面白いかなと思っています。

岡山さんの仕事ハック術とは

――ここからは岡山さんの仕事術について少しお伺いします。マンガのネタがどうしても思いつかないときって、どうするんですか?

僕は4コマ以上のマンガを描いたことがないので、マンガ家として語るには恐れ多い、ということを大前提に話すなら…。

作品づくりのときは机に向かって、ノートを開いて考える、って感じです。ネタが思い浮かばなかったら、ぱっとやめちゃいますね。

あとは、フリーランスなので仕事のジャンルを色々と切り替えながら作業してます。始めてすぐ100%で取り掛かれるときと、10分ほど経ってからでないと集中できないときもあって、切り替えがすべて効率良くいくわけではないんですが。

――作業によって右脳、左脳を使い分けている感じでしょうか?

そうですね、ジャンルを切り替えながら仕事することで脳のリフレッシュにもなると感じています。

あとは家の中でもこのイスだとはかどるとか、これは喫茶店でやりたい作業とか、音楽を流したほうがいい仕事、とか、色々違うんですよね。取り組む内容に合わせて環境を変えています。

おとなパンダーは “クセの強い蒸留酒”?

――では最後に、これから連載を続けるにあたって、ライフハッカー読者に一言お願いします。

「おとなパンダー」は、正直ライフハッカー読者にとっては異物だと思います。でも、しばらく我慢して優しい目で読んでいただければ面白くなっていく、はずです。

クセの強い蒸留酒みたいな感じですかね。飲んでいくうちにハマっていく、というか。…たぶん。

各種ソーダとかウーロン茶をご用意いただいて、一緒に楽しみつつ、皆さんが楽しいと思える連載にしていけたらと思っています!


一見ほのぼの、まったりとした空気感の中で実はシュールに描かれる「おとなパンダー」。作品にあえて余白を残すことで、じわじわくる面白さやホッと一息つく時間を私たちに与えてくれそうです。

今後の展開を、どうぞお楽しみに!

Source: 日経xwoman DUAL

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