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「炭水化物を避ける人」が見落としている大事なこと

author Rachel Fairbank - Lifehacker US[原文]/訳:堀込泰三
「炭水化物を避ける人」が見落としている大事なこと
Image: Shutterstock

ケトジェニックダイエット、低糖質ダイエット、マクロ管理法などの目的で、日々の栄養管理として炭水化物の摂取量を調整している人は多いでしょう。

さらに、消化の早さや繊維量などを基準に、炭水化物を良質と悪質に分けるケースがよく見られます。

しかし、先日「Advances in Nutrition」に発表されたあるパースペクティブ論文によると、炭水化物を「良質」と「悪質」に分けて考えてしまうと、ほかに健康的なメリットがあるはずの多くの食品を見落とすことになりそうです。

論文の共著者であり、ミネソタ大学大学院で食品科学を研究するRebekah Schul氏は、VeryWellFitのインタビューにこう答えています。

そのような側面もパズルの1ピースではありますが、炭水化物が持つ質のすべてを反映しているわけではありません。

「良質」と「悪質」がさまざまな食品を排除する

食品を「良質」や「悪質」のようにシンプルに分類することは、健康的な食生活を確立するという意味では少しズレた方法です。

ささいなことと思われがちですが、そのような分類によって炭水化物が「多すぎる」という理由で、さまざまなメリットがあるにもかかわらず特定の果実、野菜、穀物などが食べられなくなってしまう可能性があるのです。

それに、これは単なる抽象的な概念ではありません。

米国疾病予防管理センター(CDC)が発表した報告書によると、1日に必要な量の果物および野菜を摂取している米国人は、全体のわずか10分の1にすぎないからです。

果物や野菜を多く食べると心疾患や肥満、2型糖尿病、一部のがんといった慢性疾患のリスクが低がることを考慮すると、一部の果物や野菜を「悪質な糖質」として避けてしまうのは、栄養面を考えると最適な方法とはいえません(たとえばスイカは糖分が多すぎるからと避ける人が多いようですが、ライムとスパイスを振りかけたスイカのない人生なんて、悲しすぎませんか?)。

マクロ管理ダイエット中で、残された糖質量が限られていると、最適なバランスに作られたエナジーバーに手が伸びてしまうかもしれません。

でも、たとえマクロのバランスを崩してでも、果物や全粒パンのトーストを食べたほうがベターなこともあるのです(低糖質ダイエットをしている人も同様です。目標を変えてでも、全粒粉や果物をプラスするのが適していることもあるでしょう)。

糖質に関しては、量より質

同論文の共著者であり、ミネソタ大学で栄養学および食品科学を研究するJoanne Slavin教授とShulz氏は、糖質の量より質に着目すべきだと述べています。

炭水化物の質を知るためには、全粒粉の使用割合、添加糖類の量、繊維の量、繊維や添加糖類に対する糖質量の比などといった要素に注目することが推奨されます。

これをひと言でいうなら、「非加工食品をもっと食べよう」ということです。誰しも、頭ではわかっていることかもしれません。

でも、毎日のように繰り返される食事の選択の中で、つい糖質の質ではなく量に目が行き、果物や野菜がおろそかにされているのが現実なのです。

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