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気力がないときに「散らかった部屋」をなんとか片づける方法

author Rachel Fairbank - Lifehacker US[原文]/訳:梅田智世(ガリレオ)
気力がないときに「散らかった部屋」をなんとか片づける方法
Image: Shutterstock

うつ状態になると、ただベッドから出るという行為でさえ、ほとんど不可能になってしまいます。

着替えや食事、掃除のような、生活に必要な数々の雑事は言うまでもありません。

残念ながら、そういう身体的なニーズが無視されがちになると、気分がいっそう沈み、簡単には抜け出せない悪循環に陥ってしまうこともめずらしくありません。

うつ状態と掃除の関係について言えば、掃除という身体的活動や、自宅がきれいな状態であることは、気分をよくしてくれることがあります。

逆に、家のなかが散らかっていると、気分が悪化するおそれがあります。

けれども、うつ状態のときに、掃除をする気力を奮い立たせるのは、ほとんど無理な相談のように思えます。

この記事では、うつ状態になっているときの掃除を後押ししてくれる、いくつかの戦略についてまとめています。

自分にできる掃除の量は、気力のレベルと散らかり具合によって変わる

あなたのうつ状態の深刻度やその継続期間によって、あなたの気力のレベルや家の散らかり具合が変わってくるため、掃除のアプローチも、それに応じて違うものになります。

うつ状態がしばらく続いていたのなら、乱雑さが積もり積もって、片づけにとりかかるなんて無理だと感じる域にまで達しているかもしれません。

その場合でも、自分にできるちょっとした行動をして、状況の改善に役立てることは可能です。

気力がほとんどないときにすること

リビングルームが、山積みの衣類やごみ袋ですっかり埋まっていて、ほとんど身動きできないなら何をすべきでしょうか。

How To Keep House While Drowning』の著者で、プロのセラピストの資格を持つKC Davis氏によればそれは、自宅を、生活できる場所にすることです(なお、同氏は、つらい時を過ごしている人たちに実用的なアドバイスを提供するメンタルヘルス関連のプラットフォーム「Struggle Care」を運営しています)。

Davis氏の言う「生活できる」とは、片づいているとか整理されているという意味ではなく、クリーンだという意味でさえありません。

Davis氏が本当に言いたいのは、あなたには睡眠のための清潔な場所や、安全に歩ける場所があってしかるべきだということです。

手はじめに、ベッドに清潔なシーツを敷いたら、キッチン、リビングルーム、バスルームまでの道をつくって、あなたが移動しようとするたびに、散らかったものの山につまずいたりしないようにしましょう。

いまのところはそれだけの気力しかないのなら、それでじゅうぶんです。それだけでも、前より少しだけ気分がよくなるはずです。そして、それが大切なことなのです。

少しだけ気力があるときにすること

掃除のための気力がもう少しある場合にDavis氏がすすめているのが、ひとつの部屋だけをきれいに保つこと。下さなければならない決断の数を最小限に抑えて、気を散らしたり圧倒されたりしないようにする戦略です。

Davis氏は、自身のYoutube動画「5 Things Tidying Method」のなかで、こんなふうに説明しています。おそろしく散らかった部屋を眺めているときには、「この部屋にあるのは5つのものだけ」だと自分に言い聞かせます。

その5つとは、ごみ、お皿、洗濯物、置き場所のないもの、そしてしまうべき場所のあるものです。

一度にひとつのことに取り組み、そのあいだずっと同じ部屋にいるといいと、Davis氏は提案しています。そうすれば、気を散らしたり、途中で横道にそれたりして、自分が何をしていたかをすっかり忘れてしまわずにすみます。

言うまでもなく、うつと格闘しているときには、そうしたことが往々にして起きるものです。

まずは、ごみ袋を1枚持ってきて、ごみを回収しましょう。

集めるのはごみだけです。ごみを残らず集め終わったら、その時点で、ごみ袋を部屋の片隅に置きます。

それが終わったら、お皿や洗濯物にとりかかってもいいし、「置き場所のないもの」をしまう場所を探してもいいし、気力が尽きてしまっていたら、そこでやめてもかまいません。

いずれにしても、作業を始める前に比べたら、部屋の様子は手に負えない感じではなくなっているはずです。

Davis氏が動画のなかで説明しているように、この方法の重要なポイントは、そのあいだずっとひとつの部屋にとどまり、気を散らしたり横道にそれたりする可能性を減らすことにあります。

また、散らかったものを5つのカテゴリーに分類すれば、決断の数を最小限に抑えられるので、どうにかできそうな印象が強まります。

そこそこの気力があるときにすること

ここまでに紹介してきた方法は、気力が極端に少ないか、部屋が圧倒的に散らかっている場合、もしくはその両方のケースで効果を発揮するものです。

うつ状態が軽度の場合や、散らかり具合がそこまでひどくない場合には、いくつかのタスクを小分けにする方法が役立ちます。

また、自分が移動するのにあわせて片づけをするという手もあります。

ここでは、うつ状態のときに家を掃除するための6つの戦略を紹介しましょう。

第一に、タスクを小分けにし、より小さくて対応しやすいものにすること。

第二に、自分の移動にあわせて片づけをして、ごちゃごちゃが蓄積しないようにすること。

第三に、できるだけ先延ばしを避けること。

第四に、掃除用具をそれが必要になる場所に保管し、すぐに使えるようにしておくこと。

第五に、まずは、よく利用するスペースの片づけに力を入れること。

第六に、掃除の取り組みに家族も参加させることです。

うつ状態のときには、どうにもできないような気分になることがあります。

家のなかが散らかっているせいで、いっそうひどい気分になったりもします。たとえ数分の片づけをするだけの気力しかなくても、この戦略が助けになるはずです。ただし、うつの回復に必要な支援は、必ず受けるようにしてください。

うつ状態に関する支援を得られる場所

メンタルヘルスの危機にいる人は、厚生労働省のあなたをサポートするためのさまざまな取り組みを活用しましょう。電話や、LINEやオンラインチャットなどでの相談窓口があります。

Source: Struggle Care, YouTube, KC DAVIS, Everyday Health

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