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電力会社って変えたほうが安い? 最適な料金プランの選び方

author 横山光昭(家計再生コンサルタント)
電力会社って変えたほうが安い? 最適な料金プランの選び方
Image: Shutterstock

家計再生コンサルタント横山光昭さんに聞く家計の見直し連載。今月は、電力小売業者を変更すると電気代はお得になるのか、自然電力は高上がりなのかについて教えていただきました。


2016年に電力自由化が始まり、数年経過しました。

この1〜2年はテレワークなどで電気代が増えたという人も多く、電気代の節約に電力自由化を活用し、「電気小売業者の変更」を考えた人もいるのではないでしょうか。

この電力自由化、本当にお得なのでしょうか。向いている人はどういう人なのか、お伝えします。

電力自由化って、今はどうなっているの?

先にもお伝えしましたが、電力自由化とは「電気小売業者」を自由に選べるものです。

今まで東京電力だけが取り扱っていた電気を、東京ガス、au、ENEOSなども販売するので、「どの業者を選びますか」というのが電力自由化。

携帯電話でいうところの、大手キャリアを格安スマホに変えるようなイメージです(格安スマホほどは安くなりませんが…)。

取扱業者は多数あり、現在全国に730事業者も存在しています。

魅力的なプランを打ち出す業者も多く、ガスや通信プランとのセット割、利用ごとのポイント付与など、消費者側から見るとメリットが大きいと感じます。

持家に限らず、賃貸でも利用できることが多く、電気代を安くしたいと考えるときには、電球などの変更とともに、取り組んでみたいものです。

ただ、賃貸物件の場合、高圧一括受電契約をしているマンションや、大家さんが一括で電気代を支払っているような物件では、変更することが難しいようです。

本当に電気代は安くなるのか

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Image: Shutterstock

電力自由化で、本当に電気代は安くなるのでしょうか。

電気代が安くなりやすいのは、家族人数が多く、電気使用量の多いご家庭

以前は一人暮らしなど電力の消費量が少ない場合は、業者の変更をするとかえって高上りになる傾向でした。ですが、最近はプランの選び方により、一人暮らしでも電気代を安くできることが可能になっています。

また、業者選びだけではなく、プランの選択の仕方も電気代に大きくかかわってきます。

昼に電気代が安くなるプラン、夜に割引があるプランなど、様々なプランがあります。自分の暮らし方に合わせ、電気をよく使う時間帯の料金が安くなるようにしないと、何も変わらない、または少し電気代が高くなってしまったということになってしまいます。

電力の需要と供給により価格が変動する「市場連動型プラン」を利用中の人は、今年の1月、そのバランスが崩れ、電気代が5倍、10倍になってしまったということもありました。

電気代の仕組みを知り、自分に合ったプランを選ぶことが大切であるということです。

ただ、電気の小売業者はたくさんあります。そこから自分に合ったものを選ぶというのは、なかなか難しいものです。

ですから、価格.comエネチェンジなどのシミュレーションサイトで、ご家庭の契約内容、使用量などを入力しながら、各社を比較

月に1万2000円ほどの電気代の4人家族のご家庭が、毎月2000円ほど安くなるというケースもあります。自分に合うプランを探してみましょう。

電力小売業者を選ぶ際のポイント

  • 電気をよく使う時間帯を把握し、シミュレーションを行なってプラン選択すること。
  • ガスとのセット割や利用ポイント付与など、消費者にとってお得な特典が得られることがある。
  • 市場連動型であるか確認する。
  • 家族人数が多い、電気使用量が多い場合にお得になりやすい。
  • 持ち家でなくても賃貸でも利用可能(ただし、条件によって契約変更不可な場合もある)。

自然電力は高上りなの?

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最近は地球温暖化を意識して「再生可能エネルギー」を選ぶ人もいます。これは太陽・水・風・地熱などの自然界にあるエネルギーを資源とした電力のこと。

自然にあるものを利用し、CO2の排出を少なくした発電をします。自然界にあるものを使うので、資源がなくなることはないですし、エネルギーの自給率が上がるなどのメリットがあります。

一方でデメリットは、自然の資源を利用するため、季節・時間・気候などに発電量が影響されやすいこと、初期費用や発電にコストがかかること。そのため、通常の電気代よりも高くなる傾向があります。

また、太陽光や風力などは、発電量が季節や天候の影響を受けやすく、安定しにくいということもデメリットのひとつ。電力の供給が滞る、需要と供給のバランスが崩れる、大規模停電の原因になるといったリスクもあります。

電気代を抑えたり、安定供給をしたりと改善が取り組まれていますが、自然エネルギー先進国のようなレベルに到達するには、まだ時間がかかりそうです。

選択肢の広がった「電力」ですが、選び方によりメリット、デメリットがあります。変更を考えるなら、家族構成やこれまでの電気の使い方を踏まえて、比較検討することが大切です。

横山光昭(よこやま・みつあき)

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家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの相談件数は23,000件を突破。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は60万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計330万部となる。

Source: 資源エネルギー庁, 価格.com, エネチェンジ, 自然エネルギー財団

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