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就職・転職先が想定と違った…辞表を出す前にまずすべきこと

author Rachel Fairbank – Lifehacker US[原文]/訳:春野ユリ
就職・転職先が想定と違った…辞表を出す前にまずすべきこと
Image: Vadym Pastukh /Shutterstock

転職には、多くの希望とリスクが伴います。

内定をもらうまでにどれだけ多くの質問をしたとしても、想定外のことが常にありますし、仕事を覚えるのに時間がかかってしまうこともあります。

多くは取るに足りないことかもしれませんが、たとえば、新しい上司があまり親切でない、職務内容が思ったよりも難しかったり時間がかかる、職場の文化が合わないなど、予想以上にイライラを感じることがあるかもしれません。

新しい仕事が思ったほどうまくいかないとき、辞表を叩きつける以外に、どうすればいいのでしょうか。

Growth Partners Consultingの経営コンサルタントであるAmy Draderさんによると、新しい仕事が期待通りでないことがわかっても適応するためには、少しだけ忍耐することと、自分の新しい職務の学習曲線がどのようなものか理解することが重要だと言います。

最低1年間はその仕事を続けることにコミットする

新しい職場が法的・倫理的な境界線を越えていたり、心身の健康を害するような職場環境でなければ、その新しい仕事を少なくとも1年間、中途採用であれば2年間は続けることにコミットした方が良いとDraderさんはアドバイスしています。

少なくとも1年間は辞めないと決意すると、何をすべきかという不安が解消されますし、自分の新しい仕事と役割を十分に理解する機会にもなります。

Draderさんは「多くの場合、最初の数年間は、特に専門知識が増え責任の範囲が広がって来ると大変です。12カ月やってみないと仕事の全体像を把握できません」と書いています。

また、一定期間その仕事を続けると、万が一、本当に最悪な仕事だったとわかり、自分だけの問題ではない場合には、必要な区切りをつけることができます。

過去の決断を後になってとやかく言うのは簡単ですが、転職に関しては、正当な理由で行動した方が良いでしょう。

学習プロセスは辛くて当然だと覚悟する

新しい仕事に就くと、最初は慣れないことが多く、自分の能力を発揮するためには学習が必要です。このステージは対処するのが難しく、仕事がうまくできていると感じられないことがよくあります。

Draderさんは、「前職では自信を持てるレベルの専門知識と経験を持っていました。誰に相談すればいいのか、どうすればいいのか考える必要はなく、仕事の仕方がちゃんとわかっていました」と書いています。新しい仕事に就くと、多くの場合、それがすべて失われてしまいます。

新しい仕事を学ぶ際の目安となる「学習の4段階モデル」

Draderさんは、新しい仕事を学ぶ際のさまざまな段階がどのようなものかを理解するために、「学習の4段階モデル」を使用することを勧めています。

1.無意識的無能

無意識的無能とは、自分が知らないことを知らない状態のこと。

たとえば、新しい仕事を始める前は、自分にどんな知識やスキルが欠けているか知らなかったかもしれません。基本的に、これは「知らぬが仏」の段階です。幸福感はあるものの、人間として成長できる段階ではありません。

2.意識的無能

意識的無能とは、自分がどれだけ知らないか自覚し始める状態のこと。

この段階は、非常に居心地が悪く、迷いや孤独を感じやすくなります。新しい仕事を始めるときに、学ばなければならないことが多くて圧倒されたり、ミスをし過ぎると感じるなら、それは意識的無能を経験しているところです。

誰もが一度は経験するこの段階は、職業人として成長するためには欠かせないということを覚えておきましょう。結局のところ、自分に欠けている知識やスキルに気づかなければ、それを埋めることはできません。

3.意識的有能

意識的有能とは、かなり広範囲に理解し、ある程度の成功を収めたものの、まだまだ学ぶべきことがあると実感している段階。

しかし、意識的に有能であれば、今すぐ答えられなくても、どうすれば答えを得られるかわかっているという確信があります。

4.無意識的有能

しばらくすると、学んだことが身について、意識的に何をすべきか考えなくても実行できるようになります。

ちょうど、多くのエリートアスリートが、練習を重ねた末に考えなくても必要な動きが自然にできるようになるのと同じようなものです。

たとえば、サーブの練習に一生を費やしてきたテニスの選手に、どうやってサーブをしているのか正確に説明して欲しいと言っても、おそらく説明に窮するでしょう。なぜなら、動きがあまりに身についているので、考えなくても自然に必要な動きができるからです。

新しい仕事で進歩するに連れて、自分がいかに知らないことが多いか実感する段階から、まだすべてを知っているわけではないけれど、自分には必要な答えを見つけるスキルがあるという自信が持てる段階へと移行していけるはず。

これは大変な道のりなので、我慢して、学びは目的地ではなく一生続く旅であることをあらためて認識することが大切です。

新しい仕事が困難であっても、辛い段階も辛抱して乗り越える価値がある場合が多く、その結果、新しい職務で成功するために必要な新しいスキルを学んでいるという満足感を抱くことができるでしょう。

Source: Growth Partners Consulting(1,2),学習の4段階モデル

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