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印南敦史の「毎日書評」

自己肯定感を高める「朝の習慣」を身につける方法

author 印南敦史
自己肯定感を高める「朝の習慣」を身につける方法
Photo: 印南敦史

習慣化は自己肯定感が10割』(中島輝 著、学研プラス)とは変わったタイトルですが、これは心理カウンセラーである著者の考えを表したものであるようです。

習慣化と自己肯定感は切っても切れない関係にあり、しかも、ネガポジどちらの方向にも強く作用し合うというのです。

物事をうまく習慣化できずに三日坊主で終わってしまうようなとき、その人の自己肯定感は低く落ち込むことになります。しかも、「自分はできる」という後押しが得られないため習慣を持続できず、三日坊主で終わった自分を責めるので、さらに自己肯定感は下がってしまう可能性もあるでしょう。

しかし逆に、習慣化がうまくいっているとき、自己肯定感は高まっているもの。

「大丈夫、うまくいく」「きっとできる」と、自分の可能性を信じることができるため、新たな習慣がスムーズに身につくわけです。さらにはその成功体験が、自己肯定感をさらに高めてくれることになるかもしれません。

だから、「習慣化は自己肯定感が10割」だということ。

私は自分自身の経験、全国の1万5000人を超えるクライアントさんたちのカウンセリングを通じた変化を目の当たりにして、「習慣化は大事、でも実行できない」という悩みを解く鍵が、自己肯定感にあることに気づきました。

なぜかと言うと、自己肯定感が高まった状態になると、「無意識の力」を味方につけられるからです。(「プロローグ 『習慣化の力』で人生を変える!」より)

そこで本書では、「自己肯定感を高め、実現したいと思っている目標を達成する習慣のつくり方」を解説しているわけです。

きょうは、3章「朝はチャンスに満ちている」のなかから、「1日の始まりを少し変えるだけで毎日が輝き始める」という考え方に基づく「朝の習慣」に焦点を当ててみたいと思います。

朝の時間を充実させる

朝の時間を充実させると、1日の始まりが楽しくなって、自己肯定感が上がるそう。しかも、その効用は1日中続くのだとか。

1週間は1日×7で、1カ月は1日×30。1年は1日×365。

誰でも知っている当たり前のことではありますが、つまり人生は「1日」というルーティンの繰り返しだというわけです。

だからこそ重要なのは、いかにして「1日」の楽しさを高められるかということ。気持ちのいい朝を迎え、自己肯定感の高い時間を過ごせるか否かによって、「1日」の質は変わってくるからです。

したがって、1日の始まりである朝を少しだけいい方向に進めることを、まずは1カ月でも続けていこうと著者は提案しています。

とはいえ、ひとつひとつは簡単なこと。たとえば次のようなイメージだそうです。

・ベッドで寝っ転がりながら片手をぐーっと伸ばす

・テンションの上がる曲をかける!

・窓を開けて、部屋の空気を入れ替える!

・目を閉じて、1分瞑想!

・場所を決めて、5分間お掃除タイム!

(177ページより)

どれもすぐに試せるものばかりですし、すべてチャレンジする必要もなし。

「これは楽しそうかも」とピンときたものだけを試してみればOK。その結果、「1日」の質が上がったと感じたら、1週間、1カ月、2カ月を目標に習慣化のサイクルを回していこうという発想です。(176ページより)

朝のゴールデンタイムをフル活用しよう

朝が新習慣にチャレンジする時間に適しているのは、自分だけのために使える時間だから。

忙しい仕事に追い立てられている人も、子育て中の人も、目覚めてからの少しの時間は自分のために使えるわけです。しかも、いまより少しだけ早起きするようにすれば、自分だけの時間をさらに増やすことができます。

1日の始まりに、誰にもじゃまされない朝のゴールデンタイムを持つこと。そこで気持ちよくなれる新習慣に取り組むこと。そして、あなたをご機嫌にしてくれる習慣を定着させること。これが成功したら、大げさではなく人生が変わります。

なぜなら、1日の始まりをご機嫌なものにできると、その日を自己肯定感高く過ごすことができ、「1日」というルーティンのくり返しの質が劇的に向上するからです。(178ページより)

著者いわく、朝は生きがいを創造する時間。朝にいい気分でいられるか、それともどんよりした気分でいるか、その差は大きいわけです。スタートダッシュが大切だという考え方には、そういった理由があるのです。

でも現実的に、「朝は忙しいから、そんな暇はない」とか、「起きるのがつらく、しかも仕事に行かなければならない」などと感じる方も少なくないはず。

自分で決められない要素が多く、もたもたしていると「やらなければならないこと」に押し流されるように時間が過ぎてしまうわけです。

たしかに、そのとおりかもしれません。しかし、それを認めたうえで、著者は「少しだけマインドセットをしてみてください」と記しています。

たとえば楽しみにしていた旅行の当日などには、予定よりも早くパッと目覚めたりすることがあります。

あるいは、大好きなプロスポーツの欧州での試合を生中継で観るため、目覚ましを早朝に合わせたら、アラームが鳴る前に起きてしまうというようなこともあるでしょう。

じつは、やりたいと思って自ら決めたこと、ワクワクして取り組んでいることの場合、私たちの脳はすばやく覚醒してくれます。

朝の習慣は、この脳の性質を引き出すスイッチのようなもの。(180ページより)

つまりそんな習慣は、物事をポジティブに受け止められるようになる仕掛けとして機能し、自己肯定感を高めてくれるということです。(178ページより)

朝の習慣を変えると、仕事の効率もよくなって、生産性も向上すると著者は断言しています。

1日がこれまでとはまったく違ったものになるはずだとも。決して難しいことではないだけに、試してみる価値はありそうです。

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Source: 学研プラス

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