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SMARTゴールが個人の目標設定には向かない理由

author Beth Skwareck - Lifehacker US[原文]/訳:春野ユリ
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SMARTゴールが個人の目標設定には向かない理由
Illustration: YUCALORA (Shutterstock)

目標を設定するときは、「S.M.A.R.T」にすべきだという標準的なアドバイスがあります(米Lifehackerの過去記事でも扱っています!)。

SはSpecific(具体的)、MはMeasurable(測定可能)、AとRは何だったかな、そしてTはTime-bound.(時間的制約)を意味します。

AとRが何を意味しているかについては諸説あり、それは、その文字が意味することがあまり重要でないからではないかと考えるきっかけになりました。

SMARTゴールの枠組みは、私たちの助けになる目標設定の方法を網羅しているわけではないことがわかっています。

実際、すべての目標をSMARTゴールにすべきではありません。

SMARTゴールの由来は?

1981年にGeorge Doran氏が書いた『There’s a S.M.A.R.T. way to write management’s goals and objectives(マネジメントの目標と目的を書くSMARTな方法)』という題の記事に由来しています。

同氏は、目標はしばしば曖昧であり、具体的かつ明確に記述した方がより効果的に作用すると主張しました。

SMARTという頭字語は構造を提供することを目的としていましたが、同氏は、1つ1つの目標に対して5項目すべてが定義される必要はないと指摘しています。

この枠組みが個人には意味を成さないことを示すさらなる証拠があります。それは、Aという文字は元々「Assignable(割り当て可能)」を意味していたことです。

つまり、具体的な人やグループに割り当てることができるという意味です。

SMARTゴールの欠点

SMARTゴールは、「身体を鍛えたい」などの漠然とした記述の改善だと思われることがよくありますが、私ならむしろ「おとり商法」と呼びますね。

目標を定義し終わる頃までに、期限と指標を使った合否テストをすることになります。これで本当にやる気が出ますか?

目標を具体的かつ測定可能にしようとすると、特定の行動に焦点を当てることを学びます。それは良いことかもしれませんが、そうしたカテゴリーに分類されないものを見失うことになります。

減量したいとき、体重の数値だけに注目していると、筋肉量や筋力を維持する能力はどうなるでしょう。カロリーにこだわらずに食事を楽しめるでしょうか。

普段は楽しいと思うタイプのエクササイズが、1分あたりの最大消費カロリーにならないときはどうするのでしょうか。

視野を狭めることになり、それは必ずしも目標に取り組む方法として良いわけではありません。

達成可能(A: Attainable)で現実的な(R: Realistic)目標を立てるとき、私たちは自分自身を実際より低く見積もっています。

向上することを目指しているのなら、失敗しそうなことに挑戦してみたいと思いませんか。

達成できると100%確信している「目標」だけに固執すると、どの程度成功すると思いますか?

最後に、時間的制約がある目標を立てると、自分に人為的な障壁を設定することになります。

期限が来ても目標を達成できていなかったらどうなるのでしょうか。

すべて無駄骨だったのでしょうか。企業の四半期の期限に関してなら、そうかもしれません。

しかし、個人がその人自身の理由でその人だけの目標に取り組んでいるなら、時間はそれほど重要ではありませんよね。

自己改善には終わりがありません。

〇日までに腕立て伏せ100回を達成できなかったとしても、始めたときよりも筋力は強化されているのではないでしょうか。

努力を続けて、さらに1カ月後に腕立て伏せ100回を達成できるか確認することはできないでしょうか。

もちろん、絶対にできますよ。

SMARTゴールはベンチマークか最小限の目標設定に利用する

SMARTゴールの設定をやめると、最初は少し戸惑うかもしれません。

SMARTゴールは、しっかりした構造を提供して、目指したいことを明確に記述できるようにするからです。

しかし、それは総合的な目標ではなく、目標達成のプロセスの一部として役立つのかもしれません。

ですから、時間的制約のある測定可能なテストを最小限として設定して、順調に進んでいることを確認してはどうでしょう。

結果ではなく、プロセスに注目してください。たとえば、来月にかけて週に4回ランニングすることにコミットするとします。

これは、実際の目標である「マラソンを走る」や「ランニングの速度を速くする」ことと同じではありません。

具体的で、測定可能で、時間的制限のあるベンチマークの達成は、最終目標に向かう途中で、努力を集中するために使用できるツールです。

本当の目標は総合的な広い視野で設定する

目標を設定する際に、現実的であったり非常に具体的である必要が無い場合は、どのような種類の目標を設定しますか。

過去記事にも書きましたが、自問しながらフィットネスの目標を(あるいは、どんな目標も)考えるのが最も理にかなっていると思います。

SMARTパラメーターの1つあるいは複数を意図的に削除して、合格/不合格のテストでなくなったとき、自分が達成できることを確認しましょう。

  • 期限(時間的制約)をなくして、「いつごろ(目標重量)のデッドリフトができるようになりますか」と自問しましょう。
  • あるいは、具体的な要件をなくして、「このレースの日までにどれくらいの速度で走れるようになりますか」と自問しましょう。
  • あるいは、測定可能な側面をなくして、単にそれをするとどうなるか見てみましょう。

楽しんでください。頑張って自分を駆り立てましょう。そして、どうなるか見てみましょう。

生活はどのように変わるでしょうか。

何かに挑戦したり、どんな結果になるか見るときに、スプレッドシートで追跡できる数字は必要ありません。

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