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実力以上に評価されたとき、その罪悪感に向き合う方法

author Sam Blum[原文](訳:的野裕子)
実力以上に評価されたとき、その罪悪感に向き合う方法
Image: Getty Images

全然いい仕事をしていないのに、大きな成功をおさめている同僚。

職場には嫌われるタイプの人がいます。

このような人たちは“上向きに失敗した”と言われることがあります。棚ぼた的な幸運,、コネや人脈、職場での特定の派閥のおかげ。

上向きに失敗したほとんどの人が、必ずしもわざとそうしているわけではありませんが(身に余る成功を認めたい人はいません)、インポスター症候群に悩まされるような、自分の功績に不安になる人は少数派です。

自分の昇進は分不相応ではないか思っている人には、そんな拭いきれない罪悪感から自分を解放する対処法があります。

それは、身の回りの人を助けることにもなります。

上向きに失敗する理由

同僚の懸命な努力は認められないのに、昇進したり、受賞したりする人たちがたくさんいるのは、現代の職場が実力主義ではないからです。

母校が同じだという理由だけで、冴えない社員を上司が出世させるような、ただのコネや身内贔屓が原因なこともあります。

また、上司と部下に性質や思考体系、アイデンティティなどの共通点が、ふさわしくない昇進の理由になることもあり、社会学者はこの現象を「カルチャー・マッチング」と呼んでいます。

職場の社会力学やパワーバランスを巧妙に利用する人たちもいます。カリスマは特に人を心酔しやすく、履歴書や個人の経歴的には問題があるにも関わらず、ビジネスで高い地位に就くために、社会的知能(SQ)を利用した社長や経営者の数がそれを証明しています。

自分に能力がないことに気づかない傾向にある人もいて、そのような認知バイアスは、社会心理学者のデイヴィッド・ダニングとジャスティン・クルーガーが研究し、後に「ダニング=クルーガー効果」として広まりました。

しかし、これは主観的な現象です。同じ職場は2つとしてないように、上向きに失敗する人たちは、それぞれ違う理由、違う環境でそうなっています。

それでも、多少なりとも自覚のある人は、自分が上向きに失敗した気がしてインポスター症候群になったり、著しく自信喪失したりすることがあります。

上向きに失敗した場合にやるべきこと

自分の成功の価値を素直に評価したい人にとって、上向きに失敗したと考えると、罪悪感を抱く傾向にあります。

解雇を免れ、翌月に管理職に昇進した人などがいい例です。心理学者であり、リーダーシップコーチのPerpetua Neo博士は、米Lifehackerにこのように語っています。

「同じ幸運を手にできなかった人たちを見ると、生存者の罪悪感…あるいは、成功者の罪悪感に襲われます」。

周りの人が、あなたが上向きに失敗したことに不満を漏らしたとしても、それはあなたのせいではありませんが、罪悪感が増したり、悪化したりすることがあります。

このような罪悪感によって感覚が麻痺することもあり、仕事やそれ以外でも「エネルギーが燃え尽きがような」感覚になることもある、とNeo博士は言います。

しかし、そのような罪悪感の多くは、失敗の質を認識することで乗り越えられます。つまり、石につまづくことで、将来もっと大きな成功を切り開くことができるのです。

Neo博士はこう言います。

どのみち時間は過ぎていきますから、自分の失敗から何かを得ましょう。自分を責めたり、罪悪感に溺れるのではなく、そこから学ぶのです。

まず、自分の成功が幸運の賜物だとわかったら、運があまり良くなかった同僚や、特に後輩を助けるのに力を入れるのがいいでしょう。たとえ心の奥で自分には不当なチャンスが与えられたと思っていても、自分の強みを認識することで、人を助けることができます。

Neo博士は「自分に与えられたものを認め、上向きの失敗にある自分の努力を認められたら、エネルギーがさらに湧いてきて、もっと恩返しができるようになる」と言っています。

このような状況にある人は、どうか自分のキャリアの初期の頃を思い出してください、とNeo博士は言います。「失敗という地獄を経験してきた若い頃の自分のことを考えると、それを経験していない[後輩の名前] はすごいよ」と。

そうすれば、大きな成功を収めたことから忍び寄る罪悪感を寄せ付けず、他の人たちがふさわしい成功を収められるよう助けることができます。


Source: Wikipedia, Science Focus, ASA

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