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GoogleのCEOが実践するリーダーシップの3原則

author 訳:春野ユリ
GoogleのCEOが実践するリーダーシップの3原則
Image: Shutterstock

サンダー・ピチャイ氏には、GoogleとAlphabetのCEOとして、両社が確実に前進し続けるために、また世界中の何百万人ものユーザーと顧客の要求に応えるために、進化し続ける責任があります。

これは簡単なことではありません。しかし、あるとき、ピチャイ氏は自分の役割を顧みるために自らに問いかけていることについて私に教えてくれました

ピチャイ氏は自身のメンターであり、コロンビア大学のフットボールのコーチからビジネスコーチに転身したビル・キャンベル氏からこの問いかけを学びました。

キャンベル氏は、ピチャイ氏と会うたびに次のように問いかけたものでした。

今週はどんなしがらみを断ち切りましたか?

キャンベル氏は、人間関係を断ち切ると言う意味で「しがらみを断ち切る」と言っているわけではありません。むしろ、膠着状態を打破する必要があることをピチャイ氏に教えていたのです。

ピチャイ氏はその意図を理解しました。

多くの場合、リーダーが問題を把握した時点で、事態を前進させる適切な選択肢が(少なくとも)2つあります。どちらの選択肢にも長所と短所があり、それぞれの選択肢を支持する人たちもいます。

リーダーが決定を下すと、少なくとも一時的にチームの半分がリーダーから遠ざかる可能性があります。

しかし、リーダーとしてのピチャイ氏の仕事は、みんなを常に幸せにすることではありません。また、チームの半分が考え直すことや、「正しい」前進の道が奇跡的に明らかになることを期待して事態を膠着状態にすべきでもありません。むしろ、彼がすべきことは、物事を前に進めることです。

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次の言葉は、新米のリーダーはもちろん、長年リーダーをしてきた人にも役立つ重要な教訓です。

みんなを喜ばせようとすると、結局誰も喜ばすことはできない。

では、どうすれば、みんなを喜ばせようとする気持ちと戦って、より良いリーダーになれるのでしょうか。

そのためには、次の3つを実践しましょう。

1.喜ばせたい人たちを優先する

みんなを喜ばせることができないなら、誰を喜ばせることに集中すべきでしょうか。

これは複雑な問題です。そして、あらゆる複雑な問題のご多分に漏れず、その答えは...場合によります。

ビジネスの文脈では、会社が現在どのような段階にあるか、会社での自分の役割、そして会社の短期的および長期的な目標などの状況によります。

たとえば、何十年もの間、Amazon のCEOを務めたジェフ・ベゾス氏は業界の「普通」に抗い、多額の再投資をすることで、Amazonの株主を喜ばせることを拒否してきました。会社の戦略を洗練し、複数のことで卓抜する会社になることを望んでいたからです。

この戦略は多くの人々の不興を買いましたが、Amazonを世界で最も価値のある会社の1つに変えたことも事実です。そして長期的には大きな利益につながりました。しかし同時に、Amazonは従業員、特に入社したばかりのポジションの従業員の待遇に関して批判されてきました。

誰を優先するか決めるときは、次の人たちのグループを考慮してください。

  • 従業員
  • 顧客
  • 株主を含む会社の所有権
  • 自分の上司
  • その他の主要な利害関係者

さらに、自分自身と自分の家族のことも考慮する必要があります。それが「正しい」ことだからというだけでなく、バランスと安定した家庭環境を達成することでより良いリーダーになれるからです。

2.完璧より進歩を追求する

Google (およびその親会社で13万人以上の従業員がいるAlphabet)と同じくらい大きな組織では、次から次へと会議や議論を重ねて、問題が膠着しがちです。

しかし、リーダーは、完璧を極めることが目標ではないことを念頭に置くべきです。目標は、物事を前進させ、過ちから学ぶことです。

「間違った判断をすると深刻な結果を招くような非常に重要な決定など、ほとんどありません」とピチャイ氏は説明します。「進歩につながるのは段階的に決定していくことです。」

3.大局的視点で考える

リーダーは、部下に耳の痛いフィードバックも与えなければなりません。それは、時には、部下をコンフォートゾーンの外に押し出すことでもあります。

また、部下に未体験のことや、本人が自分には無理だと思うことに挑戦させることでもあります(やればできる力があるとリーダー自身はわかっています)。

それでもまだ、みんなを喜ばせようとしてしまうなら、次のように自分に問いかけましょう。

私のチームが失敗したら、あるいは、会社が潰れたら、喜ぶ人はいますか?

誰もいません。

ですから、より良いリーダーになりたいなら、サンダー・ピチャイ氏のプレイブックのページにある次の言葉を自問しましょう。

今週、私はどのようなしがらみを断ち切れただろう?

そして、次のことを忘れないでください。

  • 喜ばせたい人たち優先する
  • 完璧より進歩を追求する
  • 大局的視点で考える

リーダーの役割は、物事を前進させることだからです。

Originally published by Inc. [原文

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