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30代の成功者だった私に健康危機が教えてくれたもの

author Fast Company /訳:伊藤貴之
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30代の成功者だった私に健康危機が教えてくれたもの
Image: Getty Images

きっと、誰もが人生の方向性を変えてしまうような瞬間を経験するものだと思います。

それ以前と以降とでは、生き方がまったく変わってしまうような経験です。

今回のパンデミックも、多くの人にとってそうした出来事だったと思います。わたしは、労働者と収入保険をつなぐオンラインプラットフォーム、AsteyaのCEO兼共同設立者です。

私の人生を変えたのは、バンクーバーからロンドンへ向かう12時間のフライト中に起きたことでした。

突然歩くことが困難に

そのフライトは、Bumble社のチーフ・ブランド・オフィサーとして、毎週のように出かけていた出張旅行の一つでした。私は、出会い系の世界に、女性主導という革命を起こすべく、世界を飛び回っていました。

私はそのころ、10年来の線維筋痛症を患い、すっかり慢性化していましたが、そのことが起きる1カ月前にポッドキャストで話したとおり、仕事にはまったく支障はありませんでした。しかし、それは突然起こりました。

頭から足の先まで全身が痛み、歩くことさえ困難になり、Bumbleの仕事から離れなければならなくなったのです。

病気を治すために仕事を長く休まなければならないという経験をしたことで、自分と健康との関係や、国や社会が人びとに与える保護について改めて考えることになりました。

健康は当たり前じゃなかった

Bumble発足当初からのチームメンバーとして、私は多くの時間をこの仕事に注ぎ込んできました。また、その価値があるとも感じていました。

私の仕事上の大きな役割は、プロダクトだけでなく、人びとの姿勢や考え方をあるべき場所へと導くことでした。そして、このポジティブなミッションが、社会の認識を変えるのを目の当たりにしました。それは感動的な体験でした。

しかし、多くの点で、私のアイデンティティは仕事に縛りつけられていました。健康とは当たり前にあるもので、当時の自分のような働き方も普通のことだと思っていました。

30代の健康な女性として私は、それを何の苦もなくこなせていたし、健康やセーフティネットについて考えることもありませんでした。

そんな当時の私にアドバイスを送るとしたら、きっと次のようなものになるでしょう。

予期せぬことは起きる

働き盛りの時期に予期せぬことが起きるのは私だけではありません。

米国のおよそ4人に1人が、リタイアするまでに健康問題で仕事から離れざるをえなくなること、また、約800万人の成人が仕事がまったくできないか、思うようにできない状態に陥っていることを知ったのは衝撃的でした。

現代社会では、生命保険などを利用して、死後にさえ備えるのが当たり前になっています。しかし、私たちの多くが、人生のどこかの時点で仕事を離れざるをえなくなるという事実をしっかりと認識すべきであり、またその事態に備えるべきなのです。

ウェルネスを優先する

ウェルネスについて話すことは、一種の流行であり、エリートのステータスシンボルのようなものになっています。

しかし、私たちの多くは、自分の健康を優先するための時間、教育、意識、能力を持ち合わせていないというのが現実です。

セルフケアは自分勝手なことではありません。うわべだけのアドバイスや、耳に心地いいだけのアドバイスでもありません。重要なのは、自分にあったやり方を見つけることです。

このパンデミックの状況下、リモートワークで仕事と私生活のバランスを崩す人が増えており、燃え尽きやストレス、疲労といった現象が、より短期間で見られるようになっています。

今の社会では、オーバーワークが成功の秘訣であるかのように讃えられます。健康を維持するために自分にスペースを与えること、たとえば、仕事とプライベートに境界線を引くこと、予防医療を受けることなどが、長期的なウェルネスの確保にとって重要となります。

また、自分自身を大切にすれば、仕事のパフォーマンスも向上します。

貯蓄し、未来の自分に投資する

お金に関するアドバイスや教育、とくに女性を対象としたものの多くは、緊急時のための資金の貯蓄に重点が置かれています。

いざというときのための貯蓄が不可欠なものだとしても、もうひとつの重要なものが見落とされていることがよくあります。それは、自分と自分の未来に対する投資です。

健康危機に陥ったおかげで、健康とお金が分かちがたく結びついていることに気づきました。経済的に余裕がなく、お金のことでストレスがあると、健康やウェルビーイングに集中することがとても難しくなります。

その点、私は幸運でした。会社のサポートがあったからです。米国の労働者の半数近くは、そのようなサポートを受けられない状況にあります。

フリーランスや副業、自営業といった形態で働く人が増えている昨今、いざというときに必要なサポートを受けられない人もまた増えています。

今こそ、若い人たちはこのことについて考えるべきだと思います。今、肉体的、精神的、そして経済的な健康に気を配ることが、将来のあなたを守ることになります。

そうすれば、今後の人生に何が起きようとも、幸福を手放さずにいられるでしょう。

原文筆者のAlex Williamson氏は、労働者と収入保険をつなぐオンラインプラットフォーム、AsteyaのCEO兼共同設立者です。


Originally published by Fast Company [原文

Copyright © [2021] Mansueto Ventures LLC.

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